グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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(魚釣島/尖閣諸島)がテロに会う4

 

竹田は本当に桜井のボディーガードになっていた。

桜井は、丁度、尖閣に行くところなんです、よろしくお願いします、って低姿勢。

丁度、尖閣に行くところって何だ。

彼は、機動隊にはまずいない肥満体だが、竹田みたいに口は悪くない。


彼らは小型漁船の前に集合していた。全部で5人。

部隊といえば、警察時代は、こんな少人数で行動することが珍しく、彼は落ち着かなかった。

「テレビに映ってた竹田さんですよね。
俺は沖縄出身の、まあ、いつもは、漁業やったりとか、米軍の御用聞きやったりとか、そういうプーなんですけど、すみません。与那覇って言います」

日に焼けた、軽そうな男が挨拶してきた。挨拶というより、沖縄人を土人呼ばわりした竹田への挑発に違いなかった。

クソ。嫌なところに来ちまった。

「そう。彼は、そういうことで、来てもらったんです。

沖縄の米軍基地に勤務していたこともあって、何かあったらアテにできることがあるかもしれません」

竹田の悪態が顔に出たのか、桜井が口添えをした。

那覇の挑発は止まなかった。

「土人って言ったくらいでクビになるって、機動隊って本当に、ハイソなところですね。俺は沖縄の人に、外地人とか、いろいろ言われるけど」

竹田は、未だに機動隊をクビになった傷が癒えていなかった。

機動隊は、警察ではエリートの部類だ。高い身体能力が要求され、訓練は厳しいし、誰でもなれる職業ではない。

「土人とか土人じゃないとか、どうでもいいですよ。

アンタは土人と同じ船に乗せられた。ここは負け犬の部隊です。

この中国語の書かれた船、適当にかき集めたって感じの人員、誰が見ても終わってます」

(これも当初予定より、いらないのでは。使うとしたら誰のセリフなんだろう?)

那覇は与那覇で、クサクサしていた。

米軍は沖縄から撤退しつつあり、御用聞きの仕事が減ってきたからだ。

米軍と日本軍がなだれ込んで、島民の集団自決の行われた、沖縄は、70年前は地獄絵図だった。政変の臭いは彼を怯えさせた。

「負け犬の部隊。自己紹介も早々に出たね。俺たちの経歴はプリントアウトして全員に配られたのか?俺のところには来てないんだけど」

「部隊っていうか、5人しかいないのですが。本当にコレでいいんでしょうか、だれか何か聞いてますか」

「俺は警察の部隊とか、紹介されました。特殊な任務の、案内をしろとか」

後ろの方に立っている長身の男が、なまりのある日本語を発した。

「チャンコロには聞いてない。俺たちが本当に警察だったら、お前なんかには頼まないよ」

「僕たちは、ただでさえヤバイのだから、チャンコロとか、つまらないことで騒がないでください」

尖閣は中国人が占拠してるし、周りの海には、中国の漁船がウロウロしてる。中国人が嫌いなら、尖閣にはいかないほうが良いよ」

「だから行くんじゃないか、脳たりん」

「俺はチャンって言うんですよ。別にチャンコロだからってわけじゃないんですけど、本当にそういう苗字だったからしょうがない。チャンコロでもいいよ、何でも良いよ」

チャンは諍いには慣れているようで、新たに目の前で勃発している縄張り争いに、興味を持たなかった。

竹田が周囲を見渡すと、警察出身らしき人が、1人いた。

何でって言われても正確には分からないけど、何か元警察って感じ、自分の同類を嗅ぎ出すセンサーが鳴っている。まともな奴は3人だけか。

彼はほとんどしゃべらないで、無表情で船舶を見て回っていた。

 

 

 

「最近お前が気に入ってる庭師か。何だアレは。あいつは日本人だぞ。知ってるか」

「見ればわかるじゃないの。そんなの、

彼の中国語を聞けば日本語のナマリだってことはわかるわよ」

「分かってて使ってるのか」
「あなたも、いちいち調べたのね。ご苦労様ね」

「俺たちの住んでいる家は盗聴器だらけだ。俺が付けたのが最初じゃないが、

党8とか党10とかつけたやつだ。だから俺も一応付けてチェックさせてる」

「何かマズイ記録は見つかったのかしら」

「俺は今、党の雛壇に上がれるか上がれないかっていうときだよ。つまらないことで睨まれたくない」

「むしろ、日本の公安を1人押えましたとか言っておけば」

党9夫妻は、北京郊外の高級レストランで食事を取っていた。ココは要人ご用達で、盗聴器などは、まずついていない。よほどの政変が絡んでいない限り。

彼らは太子党で育ちが良い。中国人によくある、大声でしゃべるクセは身を顰めた。

「公安なのか」

「知らない。でも、あんな男前の人は、どこかで訓練を受けたんじゃないの。彼は私たちを、女王陛下のように扱ってくれるわよ、それでいてどこか気品があるし」

「フン、何なら、どうか。そいつに乗り換えたかったら乗り換えても良いぞ」

「冗談いわないでよ。あなたっていつも自信満々ね。

彼の足なんか、あなたより20センチは長いし、メイはどうやら彼に興味津々よ」

「例えば、俺のパソコンを触ったら最後、警報が鳴り響いて、そいつは飛んできた警備員に射殺されることになってるんだ」

「なら安心して庭の枝でも切らせておきなさいよ。あなたの地位は私の地位なんだし、私たちの間に齟齬があるとは思えない」