グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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(魚釣島/尖閣諸島)がテロに会う5


帰宅したばかりの党9は、自宅の居間をうろつきまわっていた。

寝間着姿の妻は腕を組んで立ち、党9の落ち着きの無さに呆れている。

「党10とナガトモのツーショット、だってよ。こいつは傑作だな、おい。

この日本人は、お前の愛人の御友達かな?」

「愛人じゃないっていってるでしょ。

荷物を持ってもらったり、庭仕事をさせたり、

メイの面倒見てもらってるだけよ。

メイは彼のことが、大分お気に入りみたいだけど」

「オイオイ、メイにしっかり言っておいてくれよ。

男は顔じゃない、地位だ。顔でメシは食えない。

それに、いくら仕事が忙しいからって、俺のことを忘れるのはひどい」

「そんなの、あなた次第ってところよ。

家に帰ってこない男について、私が、すごいとかすごくないとかいっても、聞く耳持たれないし。証拠がないんだから」

「だけど、変な記事を書かれないように気をつけろよ。日本人っていうのは、こういう奴らなんだ」

党9は、雑誌をヒラヒラと妻の前にかざした。

「いくら中国のメディアがおかしいからといって、

9歳の娘と日本人の庭師がつきあっているなんてスキャンダル記事は出ないわよ。

仮に2人が一緒にアイスクリームを食べているところを、写真に取られたとしても、そんなことはありえない」

 

 

 

「桜井さん早く帰ってきてください。帝都を無法中国人が荒らしまわっています。だって。ハハ」

「何でバレてるんですか」

大野をここに飛ばした上層部は、この工作の為に、連絡用の専用回路を開いたと言っていたが。

その割に、無関係の人の書き込みが多いのが気になる。

那覇が欠伸をした。

「日本人って、以外とヌケてますね」

「お前は日本人じゃないのかよ」

「だって土人って言ったのは、あんたですよ。

あんたは、日本人、さま、さま。俺は土人、それでいいじゃん」

何で俺はこんなにしゃべるんだろう。差別主義者の、クソ右翼だらけの、こんなところで。

こんな奴らは、放っておけばいいのに。

那覇の、米軍基地の仕事を巡る交渉は、相手を張り倒さないと主張が通らないことがよくあった。

だから彼は習慣上、よくしゃべった。

もちろん、ひたすら静かに頭を下げるのが効くこともある。

沖縄人は、日本からも、アメリカからも、1つ下の集団だと思われているからだ。

土人、そう、目の前の竹田は正直だ。だから彼に絡んでしまうのかもしれなかった。

那覇の、敵と見るとしゃべり慣れた口は止まらなかった。

いつも黙って頭を下げるのは、だいたい、他の人の役割のことが多かった。

「でも、言っておくけど、沖縄の人はもっとマトモだよ。

ああいうデモで暴れているのは、本土から来ている左翼の活動家だ。お前がイラつくのは分からないではないよ。

沖縄の人にも、ああいうのにイラついてる人はいる。

でも俺はマトモじゃないよ。それは、この部隊がマトモじゃないから」

桜井は自分より口の回る人間が嫌いだった。

「みなさん、少し口を慎んでくださいよ。

僕は人種差別主義者じゃないけど、

ここには2人のマッチョな警察上がりのお兄さんがいて、

あなたを海に突き落としたらどうするんですか」

「それって彼らの頭が悪いってこと」

「僕は人種差別主義者じゃないけど、って何なんだ。あんたは物腰が低いように見えて、何でも人のせいにする体質だな」

桜井は気分を悪くしたようだ。

「人のせいって、お前だろ。お前らみたいなコウモリはタチが悪いんだよ。あっちでバサバサ、こっちでバサバサ。それに比べたら、少しくらい、人のせいにするくらいなんだよ」

通訳のチャンはあまりしゃべらなかった。日本の右翼に囲まれて、本当に海に突き落とされる危険を感じているのかもしれない。

那覇は彼が気になったが、ここの右翼3人組に、沖縄人が中国に媚びを売って、つるんでいると思われても癪だった。

「俺たちは2つ以上の言葉を身に着けただけだ。

物心ついたら、辺境に生まれていたとか。

お前らみたいに、何かを、ひたすら信じてれば、報われるってわけじゃないよ」