グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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ミノス・ジェライス10

 


須藤はこのセミナーで、レオと談合し、多くの有望株を釣った。

有望株も何も、名刺と話の内容から適当に推測しただけ。

レオと須藤は複数の人に話しかけたから、ああ、こういう奴よくいる、美人局とか、何かの営業なの、という目で見られたことは否定できない。

レオのキャリア名刺の威力と、ハーフの須藤のルックス。

須藤がここへ来たのは、新しい会社の指令ではない。レオはどうか知らないが、多分違うだろう。

何処の会社だって、魑魅魍魎だ。自主弁で他人に差をつけるしかない。

が、須藤は貰ったばかりの大手証券会社のヒラの営業員の名刺を、彼らに渡した。

ヒラだけど、何もないより、マシでしょ。一応金融屋です。

私は公見えても、資産家の群れに紛れ込んだ、フィリピンバーの従業員ではありません。よろしくお願いします。

「コレは合コンじゃないです。勉強会です。

私は御存じの通り、中途採用のヒラです。若輩ですがどうぞ、先輩たちに勉強させて下さい。みなさんも、何か知りたいことがあれば、忌憚なく聞いて下さい」

須藤が大真面目な顔をして、頭を下げた。嘘つけ。と思いながら、ハッタリはかましておく。

ここに、合コンの要素が無いとは言えない。

目の前に揃った有望株、金融系の中堅社員から、個人投資家まで。私たちが男だったら、多分釣れてない。そこがレオ&須道ペアの卑怯なところだ。

須藤のルックスには、リターンがあり、リスクがある。

人手を借りて、自分を成長させるのに利用するか、甘い状況に油断して、消耗するだけで終わるか。

ここは金の臭いに惹かれて人々が集う場所。場末の賭場より、多少平均知能が高いに過ぎない。

バーカ何が勉強会だよ、さっさとパイオツ見せて、という人種も大量生息している、そういう人は選ばなかったつもりだけど

が、オッサンのうちの1人は、案外シリアスだった。

「分かりますよ。俺ら、合コンとか、やってる気分じゃない。

業界の先行き不透明で、リストラに怯え、職場から息子にメールとか入れるオッサンですよ、俺は」

「どういうメール入れるんですか」
「株ツラい。受験ツラい」
「進路何なんですか」
「理系だけど、オススメ職業とか分からん。それが分かったら、株も上がる」