グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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日本の終わりとハードボイルド・ワンダーランド2

 

ムカイは、もう離れてから20年ぶりの人と会っていた。

志田は、この店は穴場と言ったが、確かにウマイ。変な麺、野菜炒め。何料理っていうの、コレ。

壁に変な外国語が書いてあって、いろいろ怪しい。

「ムカイくんは、恩人ですから。マジで」

隣の志田は、かつて村のお偉いさんの許嫁の娘を強奪して、そのまま逃げた。駆け落ちだ。

子供の頃のムカイが、学校帰りに志田に頼まれて、ラブレターを彼女に渡した。それが救いの手なんだって。

そんなこと、スッカリ忘れていた。

今は都心で、2人で屋台をやっているんだって。


あの村は何だったのか。

帰り道にムカイが物思いにふけながら歩いていると、不審な男に遭遇することになった。

すれ違うまで、気が付かなかった。

男はバケツを持って歩いていて、その標的はムカイだった。やられるまで気が付かなかった。不審な奴なんて、世の中、いくらでもいるし。

「気をつけろよ。月の明るい夜ばかりじゃねえよ」

すれ違いざまに、何か変な液体をかぶった。

 

 

彼女はまだ仕事に行っていた。

シャワーを浴びて変な液体を流し、汚れた服をゴミ袋に入れると、

ムカイは自分の名前などでインターネットを検索をした。

何なんだ。ビビリ過ぎて逆に冷静。

俺は誰かに恨まれているのか。


村にはインターネット回線がない。
詳しいことは知らないが、多くの地方出身者に聞いても、多分なかった。

だから田伏村から逃げてきました、とかいう情報は普通にネットに載っている。

誰かがどこの村の出身者とかいう、誰がどういう事情で利用するのか分からないリストが出回ることもある。

俺はそこで、気になる情報を見つけた。統一党の与沢と言う人が、俺を探しているとか。

正直に、俺はムカイですが、その話を教えてください、と投稿すると、1人の、見た感じ、身元のあきらかな人(ハンドルネームから、フェイスブックにリンクが張ってある)が、会ってくれることになった。

 

 

 

「僕が誰とかいうことは、あまり追及しないんで欲しいんだけど」
かなり胡散臭い前置きだ。でも俺は頷いた。胡散臭いのはお互い様だし。

オタさんは「オタリーマン1号」という、情報掲示板のハンドルネームをそのまま名乗った。

「本名は教えたくない」「フェイスブックに書いてありますよ」

「向井くんには読まれたくない」

そんなにヤバいのか、俺。仕方ないので、オタさんと呼んだ。

「向井くんは、皆川村というところで、食中毒にあっているよね」

その件は新聞にも載ったし、取材も来た。知っていた人がいたとしてもおかしくない。

「あそこに、統一党の与沢議員がいたって噂です」
「知らなかった」
「その頃の彼は、まだ駆け出しですから。地方議員の鞄持ちか何かしてたんじゃないですか」