グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

ご用件ははninjaid2000@gmail.com規約はGmaiにl準じます

The Apprentice21(難民ビル)(仮)1

 

 

尖閣の値段って、いくらなんですか」
「さあ。東京都が、20億くらい出してたっけ」
「ソレ、どうやって決めたの。国土宣言してるってことは、路線価とかあったってことですよね?」

「だけど、金満中国が30億出せば終了じゃん」

「越境した土地売買は、法律の壁があるんでない。尖閣は、誰かの不動産登記の記録が、日本の役所に、たまたま残ってたから」

「中国だって領土を主張するなら、不動産登記くらい得意の捏造すればよかったのに。GDPで負けてる日本は、そこで試合終了だよ。火種になるより、何ならイスラエルにでも売ればいい」

「いろんな人絡んでるでしょう、土地の値段は。将棋みたいにシュミレーション出来ると思う?」

「どこが将棋なんだよ。かといって、信長の野望とも違うし」

「だって良い土地と駄目な土地はあるし、ヒトやモノの集積具合や治安によっても変わるでしょう。製造業みたいに、決まった値段は無いんです」

「日本人は閉じた領域で金をグルグル回しているだけだから、下手でしょう。アメリカのサブプライムローン金融工学の融合が、スキャンダルに終わったとしても、だとしても、日本の土地ころがしが、いかにレベルの低かったことか。

何かの失敗からくみ取れる教訓は、やったことの志の高さによって段違いです」

「だったら北朝鮮だって、イスラエルに売ればいい。奴らはプライドがあるから、悪政はしない。汚職まみれのクソ新生国家とは違う。

そうすると東アジアは、大分綺麗になるよ」

「周辺国がアラブみたいにカモられるのも怖くないですか?相手が、そういう戦略を取るかどうか、聞いてみないと、知らないですけど」

扱うジャンルが広すぎて、カオス過ぎる会話だ。酒場で気軽にこんなことを話す彼らは、あまり知り過ぎると命が危ない人種に相当した。公安にマークされても不思議ではなかった。だが、何かを知り過ぎると公安にマークされる、本当か。

素人目に、尖閣と公安は絡んでいても不思議ではない。素人漁船なんかの、小競り合いが起きるたびに、いちいち警戒艇を出したりすることで、日中双方とも、億の金が飛んでいる。

かつてみたいな、露骨な土地の分捕りは減った。史実を紐解くと出て来る、戦乱とか植民とか入植ってのだ。ただ、平和な社会には袋小路が多かった。

お前らはタコツボに引っ込んで専門業務を黙々とこなしていればいいんだよ、という社会になって久しい。あまりに広い知識を身につけすぎると、危ない領域へ突入し、方々の利害を犯してしまう。

 

 


相手の懐に飛び込め。適当に話を合わせろ。コイツはヒラの営業員だが、磨けば光る原石。その辺のボンクラとは、何か違うと思わせろ。

ブラック企業勤務は、自己暗示が無いと続かない。

イヴァーノは「特務」として、社長に言われた通りのことを口にした。

コレって不動産の仕事と、全然関係ないと思いつつ。

イヴァーノへの会社側の注文は、「腰を低くしつつ、偉そうにすること、ナメられないこと」だそうだ。

何しろ、土地に決まった値段はない。足元を見られてはいけない。

社長は口からエクストラプラズムを出した。

「次、イスラエルだから。報酬は、出来高で」

ボーナス出るのかよ。だけどこの会社、そんなのアテになるかよ。どうせシットだ。

とりあえず、一冊で分かるイスラエル、とかを機内で読もう。

 

 


イスラム移民とか、邪魔になってきたので、難民収容する土地どうやって作るか教えて下さい」

唐突過ぎる切りだしだが、仕方がない。イヴァーノは、この四季の無い砂漠の出身者へ、時候の挨拶に当たりそうなものを、適当に探した。

私どもは、イスラエルの、いろんなことを分かっています。陰に陽に、頼りになります。が、不発だった。

イスラエルを作ったのはイギリスですよ。私たちは、押しいただいた立場です。

ユダヤ人は、エルサレムに安住の地があるという、伝承を信奉してきたけど、所詮、信仰だよ。

あなたたちは、かなり世界地図を変えてきた。リアルに、力のある当事者です」

ユダヤの要人は、淡々と話した。彼は恐らく教養人。どんな話を、どんな方向へも展開できるのではないか。

「じゃあ欧州の悩むシリアの難民はパレスチナに入れます、同じイスラムだし、いいでしょう」

「あんた、これ以上パレスチナ人人口増やしたら、殺すよ。アレ、邪魔なんだよ。

イスラエル無双を牽制するとかいうレベルを超えてますよ。GHQが、日本に在日コリアンを入れたのと同じ。

人々をいがみ合わせて、野心を削がないといけない。

私たちが、恩人に殺すとか言える立場じゃないのは分かってるけど」

要人は、激高することもあった。

ユダヤ人は、白人のせいで、かなり死んだから、恩人でもないですよ」

イヴァーノは、要人の激高を鎮めようと試みた。シニカルなこの爺さん、斜め上のジョークが好きではないだろうか、とアテをつけた。獣ばかり相手にしてきた、野生の勘。

「持ちつ持たれつ、か。

ユダヤ人がカラードに殺されたことは、あまりありません。ユダヤ人のほとんどは、白人が殺しています」

「しかし、殺しあえば殺しあうほど、深まる仲があります」

凄惨な殺戮を繰り広げた欧州に、かつての爪痕はほとんどない。ホロコーストの記念館があるくらいだ。世界一洗練された人々と噂されるが、実態はどうか。イヴァーノの会社のメンバーは、羊って感じじゃなかった。

「3000年間か、4000年間か、知らないが、これだけ迫害されたんだから、代償に土地の1つくらいよこせっていう世論を作り上げたのは、誰にも真似できません。そこまで粘る人、いないですから。

どんな不法占拠者だって、金にならないと見れば尻尾を巻いて退散していく」

要人がため息をついた。

「アラブ人たちは、それをテロリズム1つで得ようとしている。浅はかだ。浅はかだ。くだらん。

イスラムみたいに、経典の民の中で、一番新しいのが良いとは限らん。ムハンマドは、自分が最新の、ヤハウェ、ゴットもしくはアラーから託された、預言者などと、アラブ全域へ放言した。

それで、このくだらない宗派が世界に蔓延した。

あいつはアホだよ。経典や預言者は、一番古いのが一番偉いんだよ」

イヴァーノと要人は、違う宗教だ。何事も、穏当なクロージングがある。

「また内紛を招くようなことを言うのは、やめましょう。ユダヤカトリックプロテスタントは、仲良しなんです。

凄惨な争いを繰り返し、人々の流血で作り上げた友情なんです」


アプレンティス21。センチュリー21のパクリなのか。レオパレスとか、不動産関係のネーミングには、何か特徴がある。

イヴァーノは営業歴が長いせいで、人の元に図々しく土足で踏み込むことに、いささかの迷いもない。

ローマ法皇プーチン大統領、デイビット・ベッカム、イスラミック・ステイトのボス。

誰が相手でも、不動産営業のトークができた。ただ、会ったことないけど。

それだけ根性があり、営業歴も長いのに、全く出世できないのが、イヴァーノの会社の嫌なところだ。

が、急用にはすぐ呼び出された。特務とかいって。

不動産の会社で何が特務だ。不法占拠か。1億の入ったトランクを腹黒政治家に届ける仕事か。

それだけ頼りにしてるなら、給料上げろ。

イスラエルの大物は、ピー。

首相なのか、FRBの議長なのか、知らないけど、身分を明かさないことを条件に、イヴァーノと面会した。

普通の、白髪のオッサン。

誰だかわかんねーわ俺。忙しくてニュースとか見てないし。