グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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The Apprentice21 6

 

「ウェーイ、D通存亡の危機に陥ってるって聞いた。役所のイジメにあってるって。何でキミたち、地方で仕事しないの?」

イケハヤがドアを開けて入ってきた。地方移住をPRする、カリスマブロガー。

体育会系のD通1たちと違い、一見、ヒョロの眼鏡男子。

コイツ、アポ取ったの。ウチ、アポなんていらないっけ。来る客、拒まず。その人が、金と情報を持っているなら。

セキュリティ・チェックくらいはあるけど。

「イケハヤさん本業マズくなってきたんですか。あれだけ同じネタで文章書いてると、詰まるでしょう」

「僕って何でもできるし、地元にパトロンがたくさんいるし、妻も稼ぐし、どうでもいです。

文章力あるし、ネタを替えればいいです」

「ネタを替えるのが難しいから、いつまでもサラリーマン叩きとか進歩がないですよ。地方自体がネタ切れだと思う」

「サラリーマンを叩かれたからキレてるんですか」

「僕らはサラリーマンっていう意識で仕事してないです。

分かるでしょう、ウェーイ。あなたはカリスマブロガーっていう意識で仕事してますか」

「ネタは地方でなくても、何でも良かったですよ。それは文章からにじみ出てると思いますけど」

「他の人がイケハヤさんと同じこと始めたら、イケハヤさん死ぬと思うんですよ。

イケハヤさんの文章力はズバ抜けてますけど。ネタにつまった作家に、新聞屋、いくらでもいます。

地方は、ウチみたいに、手札が豊富じゃない。D通みたいに、並み居るバラエティ豊かな企業から依頼が来るのとは違います」

「地方PR、真似する人少ないですよ。

役所が前のめりなのに、商材として乱立しない。

インテリにはあんまり美味しくないのかもしれません。

地方は旧守派で嫌な感じだと、思われているのかもしれません。だから僕の無双です」

「僕は、地方の物品販売と、中央政権叩きを組み合わせて笑わせてるサイトとか、見ましたよ。

そこ、中国とかロシアとの貿易を狙ってるから、胡散臭くていいですよ」

「日本は、究極的に言って、どうして一極集中してるんですか。

地方の人に、東京憎しの人は多い。地元が寂れているのは東京のせいだとか。だから地方交付税切るなとか。

そういう因果関係がハッキリしないのに、金だけがやり取りされるのは、不気味じゃないですか」

「中央に、護送船団の親玉たる霞が関が鎮座ましまし、そこへ何か許可を取ったり、諸事を調整したり、都合をつけるには、都心に本社を置くしかない。

企業が多ければ、雇用が増えて、客が増える、そういう雪だるま式じゃないですか」

「遷都の噂は何で下火になったんですか?」

「ボンとかメルボルンとか、先進国は遷都してるところ多いけど、下手に分散しても盛り下がったり。

最近はドバイとか上海とか、メガシティが浮上してますから。ナンバー1の経済都市と政治都市が、一致している必要があるかどうか」

何しに来たんだ、イケハヤ。

彼が帰ると、D通1は、廊下へ缶コーヒーを買いに出た。

 

 


土地に関して打てる広告はあまりない。不動産取引そのものは、コソコソ行われる。

ハイアットパーク、都会の隠れ家、100年住宅。

D通は、顧客の雰囲気に合わせて、仕事のノリを変えるが、

それが体育会系だと、パワハラとかクレームがきた。

酔い潰す、徹夜を競う、徹夜で目が充血していたら頭を叩く、上司のセクハラ、

そういうのは、クレイジーで、サイコだと、外人連中に、駄目出しを受けた。

「こういうのは、旧日本軍の負の遺産っていうのでは、ナインデスカー?」

「ここが旧日本軍なら、俺たちは特攻隊か。

バブルの頃、24時間働けますかっていうのあったよ。栄養ドリンク。あれ、外国で売ってないっけ。

それか、ファイト一発だっけ。

男同士が半裸で山登りするの、ホモ臭いから止めろっていうクレームが来ましたよ」

「そっちだってあるでしょう、危ない企業、だってアメリカは自由の国だから。

ボスの給料が1億で、従業員の時給が100円とか。

トランプ・ゲームさんだって、ホテルの従業員に給料未払い訴訟起こされて、怪しい感じじゃないですか。あ、これオフレコでお願いします。

ニュースで見ただけですから」

オフレコも何も、私にチクルだけの人脈があったらね、とルシールは思った。

D通がトランプ・ゲームをディスったと、チクってどうするのか知らないが。

D通はドメ企業、何の影響もないだろう。