グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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The Apprentice21 8

 


霞が関のビル群の一画、多目的小ホール。D通2は、全員が着席するなり、アイデアを披露した。外人連中も混ぜて、ブレストしたやつ。

「外務省北米局は北海道、アジア局は沖縄、

厚生労働省は名古屋、総務省は福島、通産省は九州、法務省は大阪」

「ニューイヤーズ・ギャグ。オリンピック開催都市は、さすがハイセンスです」

「いや、そのセンス全然分からないんですけど。法務省が大阪とか」

霞が関は、D通をイジメて、広告費をケチりつつ、一応、使う。

D通は、国内最大大手の広告代理店、人材の集まりは悪くない。綺麗なお姉さんが、働き過ぎて過労死するくらい、憧れる。

各大学の、広告研究会みたいな、下部組織もたくさんあった。

もう、海外のデザイナーからパクって劣化させた、ダサイエンブレムを世界に晒して、恥をかくのはゴメンだ。

霞が関は、ウェーイな方面とは、あんまり付き合いがない。ただバカにしているとはいえ、瞬発力で民意を操るのは向うの方が上手いのは認めていた。

霞が関の世論操縦は、頭の悪い政治家に根気強くレクチャーしたり、記者クラブの子飼いを買い慣らしたり、相当効率が悪かった。

霞が関の広告なんて、裁判員制度に、女子高生を多用した、いかにもな広告を売ったり、そのくらい。それも安易といえば安易だ。女子高生。

そういうのはよく消防署とかのポスターにも出ていた。とりあえず若い女、全く直球だ。

「地方の観光戦略とかバカにできませんよ、外人の誤解は」

D通と霞が関は、不仲説などが流れ、真相は当のメンバーにも不明。

D通は朝鮮系で、霞が関は純日本人しか採用しないから、とか、変な噂まで流れる始末。

「このパワポ見て下さいよ。あと、こっちの付属資料に統計。僕は大真面目です」

D通2の、押し姿勢に、会議室に沈黙が流れた。

「バカじゃないの。仕事の効率劇落ちなんだけど。

移動に10分と、5時間。給料は同じです。あなたが社長なら、どっちにしますか」

弊社には少々、受け取りずらい提案です、なんて言わない。

役人たるもの、常に民間にはため口。ついでに諭し口調、説教を加味してドヤ度をアップ。

生意気な民間野郎の3分クッキング。

霞が関の人は、貰い過ぎですから、各地へ小銭を落としてもらいます」

「そのくらいしないと、高級官吏連中は、下級市民の怨念に焼き尽くされるであろう。

だから東京の真ん中に要塞作ってるんだけど。皇居みたいなお守り付きで」

役人1は、おどけて言ってみた。過労死問題で炎上してる、D通、お前らも同類だから、分かってるか。

「想定されるクレーマーの主張を先取りするって言う、組織防衛ですね」

炎上事件の教訓、霞が関にもクレームは多い。

ウェブサイトの、国民の声とかいう欄で、クレーム処理をしている雇われ役人2が言った。

「そのくらいしないとリニアとか作った意味無いよ。新幹線と2時間程度の違いなんて、巨大なゴミだよ。

輸出で稼ごうとしても、また中国にパクられるに決まってるし」

「インターネット会議でもやれば」

霞が関の人たちは、東京の、どこが好きなんですか。
やっぱりバカに会わないところですか。通勤途中に、ドン百姓に税金下げろとかクレーム食わないところですか」

「バカは一杯くるよ。鬱陶しい陳情屋とか、社会見学の子供も大勢来るし。

それは国会だけど、霞が関と永田町は近い。

昼間からプラプラしている怪しいオタクもくれば、猿みたいな代議士も大量に生息してる。

ドン百姓から税金クレーム付く方が逆に清々しいよ」

「地方へ散れば、ついでに僕たちみたいな、嫌ったらしい広告屋とツラ突き合わせる必要もなくなりますよ」

「お前らは、どこへだって営業に行くだろ。それとも黙って、俺らに潰されるつもりなの」