グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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Liam6


「子持ちの男ってどう思う」

ハア?ミュリエルはまた、リアムが昼間から酒を飲んでいるのではないかと怪しんだ。

女のセリフじゃないのか、ソレ。リアムはホモなのか。

「どうって別に。私は敢えて狙わないけど。面倒事は御免だから。どういう意味で言ってるの」

「例えば、子供のいるバラク・オバマと、子供のいないバラク・オバマでは、どっちが格好いいか」

「それは子供のいるオバマよ。オバマはイケメンだし、独身だとチャラってる感じがするし、家族がいたほうが、人として信頼できそうな感じがするし」

リアムの質問は、しょっぱなっから二発目まで、全く意図が掴めない。

人生や恋愛について真面目に考えることについてはマヌケ同然のリアムから、こんなに難易度の高い質問をされるのは珍しい。

しかしそれはミュリエルに、国連の仕事を通じて多く見てきた、貧困のキツサや、崩壊家庭の修羅場をもフラッシュ・バックさせた。

「でもそれは、イケメンに限った話だよ。

彼氏にしたいし、お父さんにもしたい、みたいなタイプの人には、家族がいて欲しい。

だけど、お金が無かったり、家族に当り散らす、駄目な男は子供がいない方が良いよ」

難易度の高い質問はリアムに帰ってきた。

 

 

 


「女は、一日中仕事で帰ってこない男と、

在宅ビジネスをして子供の面倒を見ている男がいたら、どっちを選ぶんだよ」

「最近、難易度の高い質問が多いね。金融工学が下火になったから、恋愛工学とかいう胡散臭いビジネスでも始めたの」

「恋愛工学って何だよ」

「知らないよ。人口爆発に悩む途上国とかで、使えるかもしれないけど。

先進国も少子化対策をしてるから、そういう話を役所に売り込んでいるバカがいるっていう噂よ」

「ソイツは結構、頭が回るんじゃないか。俺は少し興味を持ったよ、正直いうと」

「だって恋愛は工学じゃないよ。人間を工学するのは無理よ」

「だけど、女が男にホレたりホレなかったりするとき、そこには一定の基準があるだろ。

暴力男は駄目。貧乏人は駄目。男らしくないと駄目。目線を合わせられない男や、握手をするとき手の湿っている男は駄目」

「それって、企業面接の基準と何が違うの」

「だから工学なんじゃないか」

「で、仕事で帰ってこない男と、在宅ビジネスのイクメンだっけ。

私は在宅ビジネスの方がいい。だって私が仕事で家を空けることが多いし。

でも、2人とも家に帰らないなら、それはそれで、旅の伴侶って感じかもしれない。

だけど、相手が何の仕事をするかなんて、こっちが決めることじゃないでしょ。

私達はパートナーを仕事で選ぶわけじゃないし。

そういう人もいるかもしれないけど。

真面目にライフスタイルを考えたら、その方が賢いのかもしれない。

だけど、その恋愛工学っていうのが、やりたいなら、私にデータ取るより、ケイシーに聞いてきた方が良いよ」

「俺はお前に聞いてるんだよ」

「それはそれで、リアムの仕事のスタイルに合わせた付き合い方をするだけでしょ」

「俺は転職先で迷ってるから、聞いてるんじゃないか。

俺の同僚は、在宅ビジネスやってるやつもいれば、企業に再就職するやつもいる。

俺は自分のことが良くわからないけど、女や子供を目当てに働いてる奴だって、世の中にはいるよ。

人々の耳目を集め、金の稼げる仕事に、人々は群がる。何の為に金を稼ぐか。

半分くらいのやつは、家族の為だよ。女のニーズは、それなりに、参考になるよ」

「リアム、そのビジネス、ケイシーのところに持って行ったら。恋愛工学っていうの。

アメリカって、けっこう離婚とか多いじゃない。あとは、2人の仲が悪くて、子供が、孤独な思いをしたり。

それで、クリスチャン・カルトが台頭したり、嫌な感じだし。

安定しやすい組み合わせとか、ライフスタイルってのは研究されていいのかもしれない。

真面目に研究すれば、売れるっていえば、売れるんじゃないの」