グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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霞が関のホームレス6

 

「この骨は、警察が、DNA鑑定すれば、野口って人のものなんだよ。

それから、あっちの方の林を、何かの方法で、探せば、ケケの血が落ちてる。

そのときケケは、殴られて血を流していたからね。

まあ、それは無理なんだろうけど、血なんて土壌で分解されて、消えてしまうだろうし」

「警察は捜査してくれないですか」

「これは、埋葬してあるってことに、なってるから。殺されて、埋められたと思っている人は、少ない」

「土葬ですか?」

「そう、野口は一応クリスチャンだったから、理屈は通るんだよ」

サラ金で人殺しっていうのも、珍しくないですか。殺してしまったらお金が取れないし」

「野口は、何かテレビに出て訴えてやるとか言ってて、

ケケのところは、テレビにCM出すほど大手じゃなかったんだ」

 

 

 


「一番、嫌客に好かれている子?お客さん、難しいリクエストしますね」

田伏が座ってしばらく落ち着かない時間を過ごすと、ミントグリーンのワンピースを着た女性がやってきた。

婚活パーティーで見た女性より、庶民的なハニー。

「僕も嫌な客だと思う。聞いてほしいグチがあって、ここに来たんだけど、良いかな」

「全然、嫌な感じじゃないですよ。ココは、変な人は、いくらでもいるし」

「僕は婚活パーティーに出て来たんです。1万円くらい、貰って、サクラで」

「婚活パーティー?友達に聞いたことあります。

お兄さん、イケメンですもんね。サクラってスゴいですね」

「僕は会社をクビになったんです、割と大きなところ。

でも業者の人は、クビになる前の会社の名刺を使えって言って。

それを女性たちに渡すと、意味ありげな上目使いで見られたりとか。

ボディタッチされたりとか。うわあ、もう、僕は、いろいろ、悲しいです」

 

 

 

 

 

「え、ケケさんですか。どうなさったんですか」
突然の電話連絡。サーノは、驚愕して運転していた車を側道に止めた。野太い声が響いてきた。
「サーノさんだろう、覚えてるよ、元気そうで安心したよ。ホームレス村にいただろう、一緒に煙草を吸ったのを覚えてるよ。あのとき、僕は辛かったし」
「ケケさんの方が、すごい栄達じゃないですか。国盗りですよ」
「国盗りか。国盗りといえば、あんた、僕の取材してるんだってね。
それで、殺すとか死ねとかわめいている、変な人たちに取材しているとか」

「変な人はいます。でも僕が信憑性を感じない話は、取り上げないつもりです」

「取材なら、僕のところに来てくれれば、良かったのに。僕も話をするし、足りないところは、知り合いの人を紹介したよ」

「そうして戴いたら、ありがたかったです。ただ、そうするとケケさんの広報みたいになってしまって、

あまり意味がないと思ったんです。僭越ながら、僕はジャーナリストですから」

「ジャーナリストというのは、人を殺したとか、法律違反をしたとか、書くのが仕事かね」

「滅相もありません、そんなことは書いていません」

「素人さんから集めた、つまらないヨタ話を破棄してくれるなら、僕はインタビューを受けるよ。考えておいて下さい」