グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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霞が関のホームレス8


公園のベンチに座って話し込むサーノとケケの前を、スーツ姿の人が通り過ぎていく。

遠くに見えるテントの数が減ったと、ケケは思った。


「ビーチ田教授って、ベーアノミクスの元になった人ですよね。

彼が金融政策を撤回したので、日銀がゴタゴタして、

アンダー橋首相が、そのスキをついて交代したでしょう。

あれ、ケケさんはどう思いますか」

「アメリカが金融政策を引っ込めたから、日本も追随したんじゃないの。

カンフル剤がなくなると、リストラ、リストラのフェーズだよ。

それで、リストラなら、僕ってことなんだろう。

僕は経済学の博士号を持っているけど、人件費を削ることで収益を上げてきた、よくいるチンピラ経営者に過ぎない。

僕は、カエルのツラにションベンで、何をやっても憎まれないと、

または、どうせ憎まれているんだから何でも押し付けてやれと、先生たちは思うみたいね。

僕はビーチ田教授の理論は、畑が違うから知らないよ。

ああいうのは、シカゴ5とか、流行り廃りがあって、鳴り物入りで採用されて、用済みになったら引っ込めるんだよ。

僕もそういうところあるから、良いと思うけど。万物は流転するんだよ」

サーノはケケの話に頷きながら動揺した。

つい知ったかをしてしまったせいで、何か面倒臭い答えが返ってきた。

コレを、どうやってまとめよう。

俺の読者は、豚小屋とか部落とかいうことで喜ぶ層がメインなのに。

俺の新しい作風がやってきたのか。しかし、一体どんな?

賭博黙示録カイジみたいなのか?それとも、ヘタリア

 

 

 


渡辺は食欲がなかったので、息子の分だけ食事を作った。

「このチャーハン、あんまり美味しくないんだけど。何で母さんが父さんになってるの。メシ、不味い」

「だって母さんが、大学院行ってバリバリ働きたいっていうんだから、しょうがないじゃん。彼女は腐っても東大だよ。マズ飯が嫌なら、自分で作れ」

「俺が飯を作ったら、父さんは何するの。昼寝?」

「何か、考えるつもりだけど。起業か就職、考えてるよ。ボンクラで悪いね」

「霞ゲートの人たちは、60歳まで天下りで稼ぐよね。

なのに父さんは、35歳でやめちゃった。

うちはスカンピンじゃないの。俺たちは、土方になるの?」

「どうせお前らは頭が良いし。奨学金貰って大学へ行けばいいよ。頭が良くても、やらなければ、できないことは確かだけど。俺は受験勉強漬けだった。それもどうかと思うけど」

渡辺は息子のチャーハンを取り上げて食べた。マズいかコレ。霞ゲートの周辺で出してるメシと大して変わらない。

嫁のメシがよっぽど上手いんだろうか。