グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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AIIB丝绸之路=西亚=铁路(西アジア=シルクロード鉄道)1


サミーアが、初めて目にした、女性専用車両は、どう見ても明らかに、床がフカフカしていた。

ブルカを被った女性たちが(推定、女性。この中に、俺みたいのは、いないはず)、座ったりスマホをやったりしていた。

男性客は、煙草を落として踏んづけたり、ツバを吐いたり、車内が汚れやすいのかもしれない。

男性専用車両は、掃除のしやすいツルツルした堅い床だった。

堅い床の上に、タバコやツバが吐いてあるから、その床に座ったりするには、よほど元から汚れた服などを着ていないといけない。

例えば、土方連中とか。この辺では、土方の、ほとんどが移民だった。

この地域で、清潔な白い長衣を纏うのは、紳士のたしなみだった。

サミーアは、男性だが、ヒゲも胸毛もわき毛も映えていなかった。背もそんなに高くないし、ベールを被れば、完全に女性だった。

彼はふかふかの床で、女性乗客と同じようにリラックスできたし、背徳感が味わえた。

 

 

 


開通して間もない、西アジアシルクロード鉄道で、小さな車両脱線事故が起きた。

死傷者ゼロ。乗客の1人が転倒して全治一週間のけが。

コレは中国の鉄道につきものの、例の事故隠しではなかった。

むしろ、大した損害がないのに、調査は広範に渡った。経営陣は動揺していた。

その車両には、半年前の、この路線の開通を記念する意味合いで、

マクドゥームの王族と、ナヒヤーンの王族が乗っていたからだ。

 

 

 

 

 


温州の新幹線事故の、当時の責任者は、リウだ。

メディア対策に長けているとして、西アジアシルクロード鉄道の敷設の現場責任者を兼ねた、広報の1人として、赴任していた。

温州の事故は、彼にとって、過ぎたことだった。

心が痛んでいたが、二度と過ちは繰り返さないつもりで、現場監督をしてきた

温州の事故現場では、周囲から、スラムの住人が、集まってきて、犠牲者の貴重品などを漁り始めた。

各地から、報道メディアも集まってきていた。

それで現場責任者が、パニックになって、車両を埋めたのだ。

リウは、上から現場を埋めろと言われた人間で、当時のニュース動画で、ブルドーザーの運転席に移っているのはリウだった。

「調べろって言っても、ただの脱線ですよね。人夫の、枕木の置き方が悪かったのか、

レールや枕木の規格がおかしかったのか」

「列車の走らせ方が、マズかったんじゃないですか」

「だから、俺たちは、レールの方が悪かったっていう仮定で、調べるんだよ」

「材料メーカーの不良率は少ないです。昔の中国の企業じゃない。

工事現場の聞き込みは、してるけど。消息不明の従業員もいるし」

「とりあえず、掘り返して見ますか」