どうでもいい

言及先、リンク先と私には関係がありません。 結果的に関係が生じても責任を持ちませんが、そこまで影響力がないんで気にしないで下さい。

AIIB丝绸之路=西亚=铁路1

女性専用車両は、どう見ても明らかに、床がフカフカしていた。

ブルカを被った女性たちが、座ったりスマホをやったりしていた。いや、むしろブルカんかはだけて思いっきり顔を見せている人もいた。だって、ここには女性しかいないんだから。隠す必要なんか、ないでしょうって。

サミーアは、改めてブルカを下げ直す、男だとバレないように。

 

男性専用車両は、掃除のしやすいツルツルした堅い床だった。

堅い床の上に、タバコやツバが吐いてあるから、その床に座ったりするには、よほど元から汚れた服などを着ていないといけない。

例えば、土方連中とか。この辺では、土方の、ほとんどが移民だった。


ある日、砂漠の真ん中で、開通して間もない、西アジアシルクロード鉄道で、小さな車両脱線事故が起きた。晴れた日、真昼間。

死傷者ゼロ。乗客の1人が転倒して全治一週間のけが。

コレは中国の鉄道につきものの、例の事故隠しではなかった。

むしろ、大した損害がないのに、調査は広範に渡った。経営陣は動揺していた。

何でかって?

開通を記念する意味合いで、マクドゥームの王族と、ナヒヤーンの王族が乗っていたからだ。

 

リウの手元には中国語の新聞、アラビア語の新聞、英語の新聞、などが連なり、どこにもだいたい、王族の顔や、董事長の会見の様子が映っていた。
例えば、かつて導入したばかりで世間を騒がせた、温州の新幹線事故の、当時の責任者は、リウだ。

メディア対策に長けているとして、西アジアシルクロード鉄道の敷設の現場責任者を兼ねた、広報の1人として、赴任していた。

 

そういう昔の自分の写真が出ているのは、だいたい低俗なサイトだ。温州の事故現場では、周囲から、スラムの住人が、集まってきて、犠牲者の貴重品などを漁り始めた。

世界各地から、報道メディアも集まってきていた。

それで現場責任者が、パニックになって、車両を埋めたのだ。

そのとき上から現場を埋めろと言われたのがリウで、当時のニュース動画で、ブルドーザーの運転席に移っているのはリウだった。

「ただの脱線ですよね。人夫の、枕木の置き方が悪かったのか、

レールや枕木の規格がおかしかったのか」

当時と今で、リウの周りのメンツは全く違う。いくつもの路線の運営を成功させ、技術者の腕も上がっている。

「列車の走らせ方が、マズかったんじゃないですか」

「とりあえず、掘り返して見ますか」