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1、このサイトは書き直し中で、文章崩れています

追々直すので少し待ってください。

AIIB丝绸之路=西亚=铁路6

 

西アジアシルクロード鉄道の統括部長は、マクドゥームの王子の宮殿に、1000年以上前の美術品の壺を持って参上した。

本国から董事長も連れて来た。董事長と王子は、同じくらいの背丈があり、並ぶと迫力があった。

「陛下が一言、何でも無かったとおっしゃってくれるだけでいいんです。

そうすれば、人々も便利な生活が再会できるし、

くだらない内輪モメをする必要がなくなります。

メディアなんか、ハイエナでしょう。

アラビア半島の、騒ぎの種を、鵜の目鷹の目で探してるんですよ。

脱線事故は、先進国でも頻繁におこる、言って見れば、凡ミスです。

このまま事態が終息しなければ、私たちも、陛下も、ゴシップメディアの良いエジキですよ」

マクドゥームの王子は壺を興味深そうに撫でたり回したりしていた。それから董事長を見て、首を傾けた。

「でもお尻は痛かったよ。薄いアザができた」

統括部長は、何故持っていたのかわからないが、ポケットから何かの容器を出した。

タイガーバームを差し上げますから、使って下さい」

「何かすごい臭いだな、コレ」

タイガー・バームは外からでも臭う。

「良い臭いじゃないですか?」

「コレは何、虎の皮とか入ってるの?」

「タイガーは、フェラーリに馬のマークがついてるみたいな、勢いなんですよ。タイガーで、バームです。縁起が良いですから、ぜひ使って下さい」

 

 

 


「すみません、ナディームが襲ってきて、防ごうと思ったら、首に当たっちゃって」

親方は黙って穴を掘っていた。他の人夫も、シャヒーンがナディームに襲われるところを見ていた。

彼らも、黙って穴を掘った。

首から血を流したナディームが、変な格好で横たわっていた。地面に吸収された黒い血の染みが広がっている。

「俺は現場から、死人が出たとか、言いたくないべや。

中国人は、いちいち人の話とか、聞かないし。

クビになって終わりだ。

俺には子供が12人いる。

俺は、後先考えないタイプだから。

ここの会社は、他に比べたら、美味いんだ。俺はクビになりたくないし、他の奴もそうだ」

 

 


施行監督のリウたちが、線路の下の地盤を調べていると、作業着姿のアラブ人人夫の死体が出現した。

「何か、まだ綺麗ですね。死んでると思いますが」

「誰がこんなところに埋めたんだよ。よりにもよって、ここに。俺は呪われているのか」

リウは落ち込んだ。もう人身事故は二度と起こさないと誓ったのに。

「人夫同士のケンカとかですかね?人夫に、事情聞きますか?」

主任術者のホアンが聞いてきた。

「聞かれたくないから、埋めたんじゃないですか。

工事中に何か人身事故があったら、報告するように言ってますから」

「上は、引き際を探しているんですよ。

これは事故原因が、必ずあるから探せとか、無いものを探せとか、そういう話じゃないです。

結局、枕木にもレールにも、異常は何も見つからなかった。現場としては、それが全てじゃないですか。

死体のせいで、列車の運行に異常がでるはずがない。

あとはどれだけ、これ以上、株価を落とさずに、運転を再開するかです」

リウはホアンの要領の良さに感心した。

俺は、いかにも現場のオッサンだな。ずっと現場が担当で、オフィス業務はこなしたことがない。

何で広報なんか兼任になったんだろう。


西アジアシルクロード鉄道は、原因究明に努めております」

のテロップと共に、リウが現場をブルドーザーでならしている姿が世界へ放映された。

温州の埋め立て画像を覚えていた中国のネットイナゴたちは、リウの再登板を見て、コレはヤバいんでないかと思った。事故にあった王族が死んだとか。

マクドゥーム連邦の、王子の声明が入った。

西アジアシルクロード鉄道の技術者は、精鋭揃いです。

私は何も心配していません。

途中で止まってしまったのは残念でしたが、座り心地は、大変良かったです」