グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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鼻毛会長3


元町は本田に小さな紙を見せた。百合の名前があって、簡単な数値が並んでいた。空間把握力が15とか。

「何ですか、コレ。百合チャンは、病気なんですか」

「知能検査を受けさせてみたの。学校でもやってるけど、それは先生たちが勝手にクラス替えとかに使う用で、生徒は貰えない」

「どうするんですか、コレ」

「どうしていいかは、分からないけど。こういうもっと詳しいの、やったら当たると思う。

もし百合が、空間把握力がズバ抜けていて、他がそうでもないなら、その空間把握能力を生かす勉強法が有効なの。

例えば、耳で聞くより、目で見て覚える感じ。英語でも、国語でも、数学でも、何でもそう。

子供の養育費を払っている多くの親たちは、スカンピンなのよ。子供が自立する為の、最短のルートがいるの。

子供だって、無駄な遠回りはしたくない。

子供の勉強できる時間は有限なんだし。無駄な詰め込みとか、変な思想を植え付けられるとか、したくない。

ただでさえキツい世の中だから、チンタラしている余裕がないし、最速でレベル上げしたいに決まってるよ」

「それを言ったら、日本には、無駄な資格とか、腐るほどあるじゃないですか。

私たちの行った、デザイナー学校だって、ボってるから、人のことは言えないんだけど。

例えば司法試験が、3万の定員で、志願者が10万人とかいて、例えですが。

まず6年、法学部と法科大学院でふんだくります。そして残りの7万人はその膨大な学費と、6年をドブに捨ててます。

法科大学院とか、行ってる時点で、それなりに頭の良い人たちなのに。そういうことは、たくさんありますよ。

アメリカでは、1年足らずで法律資格が取れるんですよ。

アメリカの法律の方が、ややこしいし、アメリカ人が法律を使って、世界で無双しているにも関わらず、です。

日本人は、大して就職先のないドメの使い勝手の悪い資格に、ムダ金と貴重な人生をムシられてます」

「次の世代に、金余りだった先行世代の、恵まれた投資と就業環境は無い。

なのに、大丈夫、大丈夫、俺が上手く行ったから、既得権益の上に胡坐をかいてのたまう、こんな爺だらけ。

自分が子供だったら、取り組むジャンルの、成功確率くらいは、知っておきたいよ。ただでさえ限られた金と時間だよ。

自分が好きでたまらない分野が見つかった人は良いけど、それが分からない人も半分くらいはいるでしょう。

成功率が、60パーセントくらいなら、やるかもしれないし、10パーセントならやめるかもしれない」

「でも完璧じゃないでしょう、その予測って。

スポーツ音痴でサッカー選手になれるような人は、いない。チームスポーツくらいなら、別に悪い経験にはならないかもしれないけど、

選択科目とかどうなんだろう。何しろ、時間は無限じゃないから。日本は、年を取ると就職戦線でバカにされるし、早いうちに、どれだけ詰めておけるかが大事だよ」

「百合は、何かに興味を持つかもしれない。興味を持たないかもしれない。

何かに興味を持ったとして、そこから、大成するまでの道のりは長い。

うちには、そんなにお金が無い。

デザイナーはダブついてるから、私の仕事は、大した収入が見込めないし。

旦那の稼ぎも怪しいし」

「でもそれ、やっぱり、ハズしたら恨まれるんじゃないですか」

「今のままでも、十分外してるじゃない。今の人の、半分以上が、ブラック企業で働いて、極貧の生活をしてる。大量の学費を払って、自分の学校時代は何だったのかと思ってる人は多いよ」

「旦那さんに、死ぬほど働けって言ったら」

「そういうのは、よく言ってるんだけど。2人で自衛隊行こうとか。まあ、無理なんだけど。

南スーダンで戦死してくるとか。南スーダンで戦死すると9000万の遺族年金がでるっていう噂だよ」

「私は、今の収入だと、まず無理だし、そもそも子供に興味ないけど。

今の日本で、顔色が悪くなくて、生計立ってる人の学歴って、役満って感じだし。

どうしても少子化対策とかしたいなら、エリートが子供を10人くらい作ればいいんですよ。

奨学金だって、返せるならいくらでも借りて良い。

それか、百合ちゃんたちは、もし安定した収入が欲しいなら、役所に裏口で入るとかはどう。役所は、部署によるだろうけど、高卒でもOKじゃん」

「役所のポスターを作ったことがある程度で裏口か。無理だよ。

もっと、役場の不採算事業に貸し込んでる銀行の人とか、役人の都合のいい法律を通した政治家の人とか、裏口の枠は一杯だと思うよ」

「なら、中学生くらいから、公務員試験の勉強をさせるとか。子供が楽しく勉強できるアプリをつくって貰う。ソフトバンク辺りがやりそうだよ。あそこ、料金体系がタチ悪いし」

「歴史の年号を暗記して、偏差値に一喜一憂するのと、どっちがどっちかは、知らないけど。

公務員試験は、クソつまらない内容でしょ。行政法とか。毛の先ほども、人生の役に立たたない。

それで、役所をリストラされたら、おしまい。

役所だって、火の車なんだから、役人は、いつまでも安泰ポストじゃない」

「稼ぎがないせいで、子供たちが、ロクな人生がおくれなかったら、どうするの。とか、役所に、そうねじ込んで仕事取ってくれば」

「そういうの、リストラされたり、貸し剥がしにあうオッサンがさんざんやってるよ。ワシには家族がいるんです。あんたは鬼か」

「国に復讐しなさいって感じ」

「違うよ、三国人が悪いんだよ。ヒヒヒ」

「元町さんみたいのはバカなんですよ。

霞が関は、有能な個体なんか出てきてほしくないから、年号暗記でスペックだけ証明すればいいと思ってるよ。嫌なら、高い金払って海外留学して、どうぞ、って。

日本の教育界は、猿の群れだから、気を付けないと迫害されますよ。美大の人は、目が良いの当たり前だと思ってるけど、世の中の人の、ほとんどは目くらなんだよ」

「だから、虐殺とか戦争は止まないんだ」

「親が死ぬほど働かなかったから、子供が中卒で、路頭に迷う。そういうの、腹立たしくない。大して役に立たない内容ばかり教えておいて、金ばかりムシル。

私はその駄サイクルに入りたくないから、子供とかまずいらない」

「勤労意欲無い人は、子供を作らないほうが良いよ。だいたい、勤労意欲って遺伝するじゃない。アドレナリンが出るとか出ないとか、サイコパスとか」

「勤労意欲、皆無ってことはないけど、すみません。

だけど、あんまり体力もないし。旦那もヘボい男だと、子供が気の毒だし。

それをやってる、元町さんは、無双ですよ」