グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

ご用件ははninjaid2000@gmail.com規約はGmaiにl準じます

鼻毛会長4


ショーヤと、タクは、せっせと裏帳簿をつけていた。何の裏帳簿かは知らない。

タクたちは、簿記の資格を持っているだけだ。

事務所の花柄のカーペットの下の隠し金庫から、帳簿を出してきて、終わったらそこへしまう。

裏帳簿をつけすぎて、彼らの頭には、蜘蛛の巣が張っていた。


「もう21世紀だ。未だに朝鮮半島に野心を持ってる人がいるんだよ。

彼らは何で、拉致被害者の帰国の為の交渉が出来るか。

彼らに北朝鮮とのコネがあるからだ。そういうことを言い始めたら、日本の政界は、真っ黒なんだ。

本当なら、F22か何かで突撃して奪い返してこない限り、拉致被害者なんて、帰ってこない」

「パチンカスから金を搾り取って、半島の所有権を買ってるのは、良いよ。パチンコ屋の送金なんて、ネタっていう噂もあるけど。

でも、どうなんですか。日本は周辺国の中で、一番朝鮮半島へ、大金をつぎ込んでいるけど、せいぜいが、5番抵当だよ。

日本は北朝鮮から、何を得ているんですか」

「そういう、バーゲンの上手い奴なんか、持ってくると、色々面倒臭いじゃないか。

二か国を股に掛けて、壺を売り始めたり。世の中、ロクな人はいないんだよ」

テポドンが100発くらいあって、彼らの景気のいい時は、日本にも飛んでくるよ。俺たちはマゾだな」

迂回献金なんじゃないですか。北朝鮮強硬派が、タカ派を気取る為の。パチンコが終わったら、北朝鮮も潰れちゃったりしてね。ヒヒヒ」

「そうしたら中国に取られちゃうんじゃないの。かといって、もう半島への手付金は、日本には出せないと思うけど。

だいたい、みんな、いらないじゃん。延々金王朝にムシられつづけて、焦土になった国なんか、いらない。レアメタルがあるとか言うけど、韓国が勝手に回収したらいいよ」

「だから、その半島が、誰の縄張りとかそうでないとか、モメる人がいるじゃん。勝共連合とか」

彼らの妄想を止める人はいないし、周囲は敢えて止めない感じだ。外人を憎んで自分の失政が帳消しになるなら、安かった。

帳簿を付ける作業は、単調だった。

会長の事務所の空気は、死んでいると言えば死んでいたし、生きていると言えば生きていた。

他人の領土の所有権について、アホみたいに一席ぶてる無法地帯は、この辺にしかなかった。

ショーヤとタクは、相手が、こういうことをネタで言っているのか、本気で言っているのか、互いに測り兼ねていた。

 

 

 

 

ジェンキンスさんは、はパチンコを潰したい。だからお前が、パチンコ店に入って、しばらくチンジャラする。

そのあと、おもむろに立ち上がって、10人くらい殺してくるんだよ。分かったか」

ハニャーン。ジェンキンスさんって誰。そろそろヤクザもキラキラネームの世代か。

村井は唖然として、焦点の合わない目の前の男を見た。

ポニーテール、ヤク中っぽいコケた頬、注射針の後のある筋肉質の腕。

村井には、いちいち相手の素状を聞く習慣がなかった。

いつもの依頼は、どこかの事務所を荒らして来いとか、ファイルを盗んで来いとか、ハードルの低いものがほとんどだったのに。

ポニーテールは、重そうなバックを足で蹴り、須藤の方へ押し出した。

「いきなり10人やれっていわれても、困るわな。

もしお前がやらなかったら、その金は、回収に行く。金だけ持って逃げても、無駄だ。

バックの中には金と一緒に発信機が入ってるし。尾行もついてる」

かといって、その金はどうしたらいいのか。

銀行に預けておけば、出所したときにそのまま残っているのか。

10人も殺したら死刑か終身刑だろう。結局、この金には意味がない。

村井は、どうしようもないチンピラヤクザだった。

腰を据えてヤクザの組織を這い上がるほど、ヤクザとは水が合わないし、

ヨゴレ仕事から足を洗って時給800円みたいなチマい仕事をする気にもなれなかった。