どうでもいい

言及先、リンク先と私には関係がありません。 結果的に関係が生じても責任を持ちませんが、そこまで影響力がないんで気にしないで下さい。

鼻毛会長9

 


「「億万長者?日朝関係の影のフィクサー?パチンコ店経営者の幻影を追う」だって。

お前、このオッサンどう思う?」

ショーヤがスマホを見せてきた。お前、またそういう、

だってお前がそういうの好きそうだからだよ。そう見えるの?

今から、ショーヤとタクは、会長の子飼いの政治家の為に、街頭演説の手伝いに行く。

車を置く場所が無いし、渋滞が鬱陶しいから、2人は地下鉄に乗った。タクは記事の下の方までザっと目を通した。

「で、コレが何だよ」

「いや、何ってこともないんだけど、移動中て暇じゃん」

「嘘ついてるか、本当ぽいかってこと?」

「ああ、まあ何でもいいよ、こうい記事に文脈ってのはいろいろあるんだから」

「ショーヤの分際で、知ったような口、聞くなよ」

「コイツ、狸っていうか、天然なのかな。うちの会長とはえらい違いだよ。オッサンっていうのは、いろいろいるよ」

「ウチの会長は、狸なの」

「だってマントヒヒとかいったらまずいから、狸とか狐だろ。言っていい範囲ってのは」

「言ってるじゃん。チクらないけどね」

「だからこの記事の感想だって」

「ああ、在日は、いろいろいるけど、こういう奴もいるよ。見たくないものは見ないっていうか。

人一倍、清く正しいです、みたいなのが習い性になってるやつ」

「そうなんすか」

「っていうか、俺は在日だし」

「え、あ、そうなんだ。会長は知ってるの」

「俺はコネ就職、だってカジノ関連なんだから、ソッチは外せないジャン、知らないけど」

「そうだっけ、そういえば、前に聞いた気がするけど、忘れた。

でもお前、パチンコから北朝鮮に10兆くらい送金されて、テポドンで帰ってくるって言ってたじゃん。あれは何なの。マジなの」

「っていうか、それ言ったの、お前じゃないっけ?」

「俺は、お前がそういう感じだから、合わせてただけっていうか」

タクはショーヤにスマホを返した。

スマホの画面は「合コン必勝法」という画面に代わっていた。アホかコイツは。

俺たちみたいな手合いに、どういう必勝法があるっていうんだよ。

だからテレビ局の社員とか言うんだろ、年収は、エート、1000万くらいかな?

「今日の集会は、どういう系なんだっけ。右翼なの?左翼なの?」

会長のカジノを利用して資本主義を潰す、というアイデアには、左翼から右翼まで、一定の支持があるらしいよ。

現代の資本主義で、負けが込んできた人々の群れ。

だから、右翼なのか、左翼なのか。

どちらか分からないと、チョンボを仕出かすかもしれない。

「左翼の集会で、北朝鮮を許しません、と言ってしまったり。

右翼の集会で、天皇制は格差社会の象徴です、と言ってしまったり、かよ」

「でも会長が、今は右翼とか、左翼とかじゃ、ないんだよ、とか言ってないっけ。

だからきっと、今日の集会も、右翼とか、左翼とかじゃ、ないんだよ。とかいう手合いが、来るんだよ。

どういう手合いんだか、知らないけど」

「俺は会長の政治信念とかも、よくわからないんだけど。俺にとっては、そこに、割のいい職があるだけ」

彼らは、スマホをしまうと、渋谷の駅で降りた。