グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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鼻毛会長9

 

「家柄が、文化と遺伝子を、担保している、っていうのは分かるよ。

遺伝と環境で、人の人生のほとんどが決まる。

ギャンブルは、その仕組まれた予定調和に、偶然という希望を与えているに過ぎない。

その希望はほとんど、スカなんだけど。ギャンブルの場合は、そうなんだけど。

でも、チャレンジ精神とか、フロンティアスピリットは、日本では大事にされない。

生まれつきの資質が、多くを決めることは、ほとんどの人が気が付いている。

それを敢えて、家柄で相続すると、決めつけることは、無いよ。

駄目押しじゃないですか。全然、平等になってないんですよ。

そうしたら、誰と結婚するかで、賄賂が飛び交うに決まっているし、それを役所や人々が決めるんだったら暗黒社会だし。

家柄を相続したDNA貴族が、下々から年貢を搾り取って安泰な人生を送り、

負け犬は負け犬のまま、貧しい土地に縛り付けられて、餓死寸前の人生を送る。

いかなDNA貴族でも、俺は偉いって本を読んで、ふんぞり返って歩くのは、退廃だと思う」

役所の広報デザインの仕事絡みでつながった、元町と本田と加賀見は、3人でコーヒーを飲んでいた。

元町はイラつくと、話が長い。

美大出身なのに理屈臭く、1つ何かいえば、10つの反論が出てくるタイプだった。

それに、この中で子供がいるのは元町だけだから、2人は黙って傾聴していた。

この間の飲み会に出現した、役所の加賀見のゴマ塩の上司は、けっこう余り金を持っていて、

最近、加賀見にコナをかけてきていた。食べにいこう、ホテルいこう。それで、あの日もノコノコとついてきたのだ。

加賀見は、言うことがキツい元町に、諦めるように言ってもらうつもりだった。

しかし、その日は仕事が長引いて、事前に元町と打ち合わせをするのを忘れたし、飲み会はゴマ塩の失言で決裂してしまった。

「でも、全てを家柄で相続するっていうのは、本当なんですか」

「爺界隈だと、けっこう流れてる話だよ。日本会議とか。

経済とか、教育投資が上手くいかなくなって、逆切れするんだよ、彼らは。

そうなる前に、真面目に教育投資について、考える人がいて欲しいと思う」

「戦後や明治維新の逆なのかしら。駄目な社会に、バージョンダウンするっていう。

でも、元町には悪いけど、

私なんか、そうなったら、隠居するか死ねばいいと思ってるし。現実味がないよ」

「だったら、子供のいる人は、爺3人くらい殺すべきだよ。

あのとき、元町が伝票払ったの、笑っちゃった。

でも、権藤には、ああいうイヤミ、効かないよ。払い損だよ。

部下とヤレると思ってるような男なんだから」

「あの発言は、ポリコレ棒で殴れたよね。女児に教育要らないとか。公立は荒れてるとか。

役所の偉い人が言うのはマズイ。だったら、女児は幸せになれる可能性がないから、生んではいけない。次の世代を、全員男にして日本が滅びれば良い。

録音しておいてネットで流すとか。でも、そういうことしてると、私も加賀見も、失業しちゃう。

何んだかんだで、役所が一番、この辺で安定した金払いの良い組織だから」