グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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Christian Joke(聖戦)1

 

モーリスが更衣室でシャツを脱いだ時に、ソヘイルに聞いた。

「その十字架、なんだよ。シャレか、それとも、変な通信販売ででも買ったのか、福音派とかの」

「奴らが、聖戦の為に命を捨てろ、とか言ってるから、下げてみたんだよ。ドックブレートみたいな感じで」

ドックプレートは、兵士が死んだときに、身元を確認する情報の彫ってある金属片だ。それを兵士は首に下げる。

ソヘイルは見た目、モロにアラブ人だから、十字架を下げると、変な雰囲気が出た。

コイツの上半身裸に十字架下げた写真を撮って、世界に流したら、何か物議を醸すんじゃないか、って感じの。

モーリスは、そういうことを考えて、ソヘイルの半裸をジロジロ見ていたので、ソヘイルにお前はホモかよっていう目で見られて、チッと思った。

「それで真に受けて十字架下げてるのかよ。お前はマゾなんじゃないのか」

「なら、ムハンマドの肖像でも下げるか?ムハンマドの肖像なんて、存在しないけど。偶像崇拝禁止なんだから」

アメリカはかつてイラン・イラク戦争イラク側についていたし、

イラク出身の兵は少なくない、ことに今回の戦場がイラクだったから、現地の事情に通じた人材を集めるのが急務だった。

「十字架もない、マリア像もない。よくイスラムは宗教として成り立ってるよな。だからあの謎の連帯感なのか。不気味な奴らだよ」

モーリスは人種差別をしない、よって相手の出身国への配慮も全くしなかった。感じの良い奴と、感じの悪い奴の区別しかなかった。

「豚肉食わないとか、女と遊ばないとか、行動規則なんだよ、アレは」

「そういうの、タチ、悪くねえ?俺はどの肉を食えとか、どの女と寝るなとか、指図されるのはマッピラだよ」

「お前も何か首に下げてみたら。ミッキーマウスとか、髑髏とか」

「バカみたいな気分になるから、止めた方が良いだろ」

「別にならないよ。俺らが、誰が良い奴で悪い奴とか、いちいち追及するかよ。それは上が勝手に決めることだし。聖戦とか何とか、あんな御託は、金を出し、方向性を決める、有権者の票集めだよ」


凄惨なベトナム戦争の後に、徴兵制が否定され、兵士の値段は、少しづつ高くなっていたが、今ほどの人手不足ではなかった。

アメリカへの移民希望者を、グリーンカードで釣って、軍隊へ放り込む必要は無かった。

貧しい学生を奨学金で釣って、放り込む必要はなかった。

 

 

「トランプはゲイなんだよ」

随分、心臓に毛が生えてしまった。

アシュリーは、シリコンバレーで、楽しく暮らせているので、かつて自分を迫害したこのクソ田舎のことは、どうでもよかった。

ただ、腰を浮かせて、殴られそうになったら逃げられる体制はとった。懐かしいこともなくはない、愛憎半ばする、アシュリーの故郷。

「そうかな?でもプロレスラーの体触ったりしてた」

「髪剃ったんじゃないっけ?」

トランプは、女の噂では絶対に撃沈しないと思った。

仮に10才の女児と寝ていても、イスラミック・ステイトに同好の士として好かれたり、アクロバットな展開が待っていると思っていた。

ゲイ爆弾は、不発だった。

アシュリーのいるIT業界に、トランプ支持者はほとんどいなかった。

トランプの、ゲイっぽいところを探してみよう。

そうすれば少しは不快感も和らごうというものだ。アシュリーはゲイだから。