グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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Christian Joke4


パーシーの身辺は、当時、色々きな臭かった。

ことに、貿易センタービルに飛行機が突っ込んで倒壊し、アメリカ全土が警戒態勢に入ってからは。

「先生、また理科室使っても良い」

パーシーは以前、中学校にいた。

理科室には、少し根暗な感じの生徒が遊びに来ることが、だいたい毎年ある。

化学の調合は、つまらないものではない。魔法みたいだし。

ただ、ソヘイルはアラブ系の生徒だった。パーシーは、彼のことが心配だし、それから自分のことも身勝手に心配した。

「化学の専門課程に進む気がないなら、こんな胡散臭い、理科室の薬品の調合とか、詳しくならない方が良いよ。

俺もよく、職質されてバックの中開けられて、コレなんですか、とか言われるし」

「進む気があるなら?」

ソヘイルの成績は悪くない。

進学校を経て大学に入れないことは無いんだろうけど。テロリストの容疑でも掛けられて、アラブに送還されてしまったら、全てがお釈迦だ。

パーシーは彼に、どうアドバイスしていいか分からない。

彼はきっと、911のせいで学友からテロリストとか言われて肩身が狭い。それで理科室へ避難に来ている。

 

 

 


粗暴ってわけでもない、だけど大雑把な労働者のロイと、キリスト像は、似ても似つかない。

エイミーが神の愛人から乗り換えるには、微妙案件。だけどママは、昔、この人の恋人じゃなかったの。

「パパ、今度の日曜日、教会行こうよ」
「はあ?嫌だよ。あの辻説法野郎、お前に変なこと教えてないだろうな。キリストの穴がケツから出てくるとか」
「ケツて。パパは堕落してるんだね」
「俺は堕落してない。毎日働いてる」
「パパに、これ上げるよ」

息子は、ロイに、十字架のネックレスを差し出した。

「何ソレ。どこかで拾ったのか」
「教会で配ってるよ」

ロイは、気持ち悪りいなあ、と思ったが、息子がくれるものなら、何でも嬉しい。

その十字架のネックレスを、小棚に放り込んで、忘れてしまった。

ロイの子供の頃に、あんな巨大教会は無かった。大きな工場だった。工場は縮小し、まだ残っている従業員のロイは、この街では勝ち組の部類に入った。

 

 

 

 

最初に「バカは教会に詰め込んどけ、エンド」と言った奴が誰かは知らない。

製造業が空洞化しはじめ、興味の持てない作業を黙ってコツコツとこなす犬人材はいらなくなった。

製造業向け人材の教育は、大変だった。教育メソッドも、洗練されていなかったし、

アメリカの工場自体、かなりザルな手法で運営されていた。トヨタの看板方式なんかが入ってくる以前だ。

それで偏差値教育からドロップアウトしたヤンキー連中が路上を占拠して、通行人をカツアゲしたり、抗争相手と衝突して、スーパーや商店の棚を倒したり。

地元を荒らされたくないオッサン連中が、彼らの首根っこを摑まえて、軍にスカウトしたり、内装とか、道路工事とかを、適当にやらせていた。

あとは使いようがなければ、放っておくか。

スラムの路上なんて猿に占拠されても、いいじゃん。俺らは、家で野球見てビール飲んでりゃいい。っていう考え方もアリだった。

装甲車っぽいSUVで外出、警備員付きのスーパーマーケットへ直行、直帰。

工場さえあれば、地元の経済は何とか回ったし。その失われたアメリカを、トランプが取り戻す。

ってことは、教会はお払い箱なの、とかアシュリーは聞いてみたい。誰かに。

もうキリスト像でオナれなくなる。オナってないけど。そういうイジメの過去をネタにするのは止めよう。

それとも、工場で流れ作業をこなしながら、神は人間から進化したとかいう、二重に倒錯したレッド・ネックが発生するのか。

神のフォード、キリストのクライスラー