グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

ポリシー:ちきう上からポコラーを絶滅しよう。嫌がらせノー、駄目、絶対。

保育士のサポートをするアルバイトを、大大大大募集「田吾作町役場」8

 

誠が、大泣きしていた。

課金してやったモンスターを、どこかの意地悪なゲーマーに全滅させられたとか。

子供にも手加減しない、障害児のオッサン。もしくは、誠が、大人のフリをして粋がっていたか。

ゲーマーが、大人か子供か。そんなの、メッセンジャーに並ぶ文字列の稚拙さで分かりそうだが、ゲーム廃人と子供の知能は大して変わらない噂もあった。

あとは、将来性があるか無いかの違いだけ。

「課金、どこから出したんですか」

「ワシがやってもうたんや。強請られて」

牛造が、頭を掻いた。

もっとうまいゲームを買ってやりゃあ、よかったか。

牛造は、ゲームには、完敗だ。

選りすぐりのクリエイターたちが、知恵を絞って作ったゲーム、量産型の田舎の爺婆ごときが敵うはずがない。

噂では、ゲーム・クリエイターの旬は、20代でお終いだそうだ。世界最先端の数学者並みに頭を絞る。そして世界中を魅了した。

それでも、子供たちは、ゲーム画面で、目が疲れたり、体がなまったりして、田んぼや道端をウロつく爺婆に、何分かおきに話しかけたり、してくるんだけど。

 

 

 

 

誠は、山下、ドクターら、保育所のスタッフにも泣き言を言いに行った。

この件においては、爺婆は頼りにならん。

「ゲーム廃人って、意外と経営者とかいるんですよ。こういう無意味な得点上げとか、負けず嫌い体質。

この手加減の無さ、ブラック企業の経営者とかですよ」

「バーカ、ブラック企業は死ぬほど忙しいから、ゲームなんかやる暇ないよ。社長も死ぬほど働いてるんだよ。

社長は24時間働ける特殊体質の持ち主で、そんなんついていけない普通体質の従業員が死ぬんだよ」

「ふんならブラック企業を作って畳んで、しこたま儲けてアーリー・リタイアした、鬼畜だな」

誠には、良くわからない単語が並んだ。僕は、ブラック企業の社長ってのに負けたのか。そんなこと聞いても、あまり悔しさは晴れない。

じゃあ、誰に負けたら納得がいくんだ。

ブラック企業の社長は、すごい奴なの?」

「まあ、能力はスゴイかもしれないが、鬼畜だな。遠巻きにして突くくらいが丁度いい奴だ。関わり合いになるな」

「んなこたないだろう。ブラック企業経営者は、停滞する日本経済を何とか回している、神だよ。体育会系を集めれば、何の問題も無いんだよ。そこに病弱野郎が紛れ込むから、面倒くさいことになる」

「日本は、ブラック企業が多過ぎるじゃないですか。体育会系なんて人口の3割いたらいい方ですよ。ほとんどは、普通体質ですよ。

だったら、小保方研究所でマッチョを量産すりゃあ、良いんだよ。大した経営努力もせずに、労働者をコキ使うクソが」

 

 


爺婆連中は、インターネッツやゲーム画面に馴染める人と、馴染めない人に分かれた。

子供のころから慣れていないと、何か受け付けないっていうのもあった。

何でも始めてしまう、柔軟性のある人もいた。

ポケモンがパズドラの何がどうのとか、部外者にはサッパリわからない文字列を並べて、盛りあがる爺婆もいて、日本中のオタク連中の興味を引くのに成功していた。

農作業とゲーム、コレがメリハリが効いて良いんだよ。

そうかね、ワシは、のんびり苗だけいじってりゃあ、十分だけどね。

爺婆が子供にモテるかどうかは、男が女にモテるかより峻烈な格差が出た。

ええやん、子供にあんまり構われんでも、

俺は偏屈爺や、たまに話しかけてくれる程度で、満足しいや。

ここは老人ホームじゃない。

人々が老人に構う義務なんか無い。

俺らも彼らも、ただの、人や。

俺らは王様じゃあーないんだ。

俺らは確かに、彼らに土地を貸しているが、これだけ賑やかしてくれれば、結構じゃないか。

どうせそのうち死ぬんだから、世間に文句タレながら死ぬのは止めようぜ。