グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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Chinese Palestine6


ハイファとザーヒルは、その日は、とりあえず並んで食事を取った。

精華大学は、金さえ払えば年齢の行った人も受け入れたし、飛び級があるから、年齢層がまばらでも怪しくない。

2人には、当局のつけたガイドがついてきたり、

学業やビジネスの話をする人が寄ってきて、パワーランチみたいなことになることも多いが、今日は人がいない。

「俺たちが参加してるのは、普通の大学だし。闇組織とかでは無いよ。インターンしてるのは、 中国開発銀行だし」

中国開発銀行て。彼らの会話に出るのは、ビックネームばかりだ。パンピーには目が飛び出そうな会話だった。

「つまり、希望に満ちた新興国家、中国が、パレスチナ難民の活路を開くって環球メディアに書かれて、っていうのを狙っているのよ。中国は、アメリカを超えたいの」

「ハイファは、あそこに留まってるつもりだった?あの僻地の元ゴーストタウン、オルドスに。都心の大学へ行って、海外へ行くか、どこか大手で働くつもりだっただろ」

「ザーヒルは違うの」

「俺はパチモン修理屋っていうか、ただの木工屋じゃん。

大嘘で粉飾すれば、初期のシリコンバレーを先導した、ガレージキットとか、適当なこと言えるかもしれないけど。

どの地域にせよ、当局の嘘ってのは、いつでも堂に入ってるから。ただ、俺はもうオッサンだし。こうなるとは思わなかった」

「共産圏ってみんなこうよ。パワー志向だけど、人集めは恣意的。

昔のソ連なんか、オリンピックで金メダルを独占してたけど、

国家の勧めるドーピングのし過ぎで、体を壊した人の巣窟らしいよ。それでずっとウォッカを飲んで誤魔化してるのよ」

「何で?俺たちの食事に何か入ってるとか?」

「私はザーヒルほど味音痴じゃないけど、それは無いと思う。薬の味とかしない」

ハイファは14歳の、本来ならまだ女子中生で、ザーヒルは38歳のオッサンだから、ノリが合うわけがないし、

だから、話がズレてもあまり気にしない。

それに、流れ者の彼らは、他人と話がズレることには慣れている。

 

 

 

 

リウと浜田は、自分のフェイスブックなどを漁って人をかき集めた。

オルドスは内陸部の穴場、シルクロードへつながるハートランドの国際都市。

放棄された新品のままのゴーストタウン、初期投資は要らない。

住人の顔ぶれは、パレスチナ難民や、ウイグル地元民、中国の新政策で追い出された都市流民など、スキャンダラスな要素があり、世界的に注目度が高い。

「オルドスって、シルクロード鉄道からは、ちと外れてるんじゃないですか?」

「鉄道くらい、後から、いくらでも敷けますよ。

中国には、角栄が1000人くらいいるんです。中国人は、鉄道好きですし。

オルドスは、俺たちが盛り上げれば、上がる株です」

それから、彼らは、オルドスの広告を勝手に打って、あとから役所に見せた。

役人たちは、勝手にすれば、という顔をした。

オルドスの広告なんて、昔腐るほど打ったし。無しのつぶてで、兆の金が飛んだ、10年以上前の記憶、今の役人たちはあまり知らないし、

上の人は中央のジプシーで、何年かすれば違う場所へ異動する。

オルドスは元々ゴーストタウンだから、あまり出世コースではない。

かつてチベット平定などで名を上げた要人はいるが、

安定した出世コースを狙うなら、大した産業の無い、不安定要素のある地域で地雷は踏みたくない。