どうでもいい

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毒毒パワーランチ2

 

 厚1は厚生省で、公官庁のホームページ作成などをしている下っ端だった。

上が伝えてくる方針には、驚くことが多い。

巷間の人々に、どのように伝えていいのか、迷う。

 

ハローワークからブラック企業を一掃?

闇に潜られたりしたら、どうするんですか」

「それは、俺たちの管轄じゃないっていう顔をするしかない」

「それじゃ厚生労働省の意味がないじゃないですか」
「まあ、元々、ブラック企業は野放しになってたよ。

和気あいあいとした職場、日給1万円、とかいう仕事が言ってみたら、田舎の畑を耕して無給だったりとか」

「取り締まるのは止めるんですか」

「だって、また人員増えますよ。事業仕訳のときに、私の仕事館とかいって、叩かれたばかりじゃないですか」

「箱物にしなきゃーいいんじゃないですか。ブラック企業Gメンとかいって、

地方の貸倉庫とかに事務所を作るんですよ。家賃10万くらいで」

「でも、ハコモノやらないと、土建屋方面の支持がられないでしょう。

それに日本人は結局、見栄張りだ。綺麗でデカい箱に住んで、偉そうにしてないと、言うことを聞かない田吾作だよ。偉そうにしてないと、言うことを聞いてもらえないから、偉そうにするしかないんだよ」

 

 
「俺が死ぬときは、お前も死ぬときだ」

アンダー橋首相は、視線を空虚に彷徨わせながら、言うことがあった。

彼はかつてお茶の間の人気者だったソフトなイケメン弁護士のイメージを払拭しようとして、

敢えて角刈りにしてヤクザみたいな容貌にしていた。その彼が、虚ろな目をすると、怖い。

しかしケケは、ヤクザには慣れている。ここにたどり着くまでの過程で、虚ろな目の人間も、死ぬほど見てきた。

「逆も可なりですか」

そう、ケケは洋行帰りだった。

相手が日本の序列で上と見なせる場合でも、モノをズケズケと言った。

アメリカの大学の博士号などを持ち、外国人の友人も多い。

日本の序列自体、彼は、懐疑的なのかもしれない。

だから彼は、偉ぶっているというのではなく(彼はどう頑張ってみても、偉ぶることなんかできなかった)、

普段は腰を低くしておきながら、かつ、言いたいときに言いたいことを言うのだ。

 

リストラをやったアンダー橋は、とりあえず、霞が関に恨まれ、失脚するだろう。ケケは思っていた。

現に、前任者のベーアは、本当に毒にあたったから(彼はすっかりおとなしくなって、もう一度、復活した)、アンダー橋の皿の飯を食っている俺が、毒にあたるかもしれない。

アンダー橋首相は、よく次官を集めて、全員の皿を回してランダムに食わせていた。それを、閣僚会議と称した。

官邸パワーランチ。

次の首相は、財務省の試算した、消費税32%を導入する必要があるかもしれない。そしてやはり、首が飛ぶ。ハイ、次の人。

もちろん、それが実現不可能なら、国庫は破たんして、厳戒令が敷かれるだろう。

目も虚ろになろうというものだ。