グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

ポリシー:ちきう上からポコラーを絶滅しよう。嫌がらせノー、駄目、絶対。

毒毒パワーランチ3


「すこやか納税、あかるい納税」という会社があった。

ここで働いているのは、元財務相の人間だ。

タックスヘイブンの利用者リストを、カラーコピーし、めぼしい霞が関の住人に、ダミー会社から送り続けていた。

高額所得者といえば、彼らは外せない。

そのリストに載っているのは、某タックスヘイブンの、金融機関の利用を晒された人だ。

タックスヘイブンの利用者は、世界中にたくさんいるが、日本人は700人ほどいるという。

個人名が乗っていて、それ以上の詳しい情報は、調べようと思えば素人でもできた。

彼らは全員、フェイスブックを閉じた。

沈みかけた船に見切りをつけて海外に逃亡するのは、経済発展に湧く中国ですらみられる現象だった。

 


「税率は一律、5割。海外へ逃すことは、一切禁止、国籍剥奪とする」

「あんまりシンプルな税率にすると、財務省の大量削減が避けられませんよ」


「なら、ものすごく細かくするとか。
関税。
消費税。
所得税
証券取引税。
固定資産税。

独身税

あと、結婚税とか。アレも一種の売買ですから」

「何てこと言うんだよ。世の中の主婦連中から、袋叩きにあうよ」

 

 

 

 

「パパ!」

アンダー橋は、部屋に駆け込んできた、小柄な男の肩を抱いた。

往年の東京都に帝国を築いた、落ちた一族、他人ごととは思えない。

アンダー橋には7人の子供がいるが、総力を上げて帝国を作るのも何か違うし、そういうことでスクラム組んだりするのは、何か違う。

それとも、そういうやり口が日本流なのだろうか。

だったら子供を10人も100人も作ればいい。例えば、堤帝国。

でも、それならなぜ、日本の皇族は、妾を取らず、皇后たちに負担をかける?

「フライデーが、弟がやった、都の文化事業費の着服のことを、蒸し返してます」

「大丈夫ですよ。そんな昔の話は誰も覚えてません。お父様は、何と言ってるんですか?」

「俺はハメられたとか、都議会は伏魔殿だとか、もう話にならないですよ」

ノビーは、志半ばでボケたフリをした父親に失望していた。

尖閣問題を煽って、三菱や鹿島から貰った金でクルーズを買ったなど、彼の鷹派姿勢は、ハナから茶番だったという噂も流れていた。

優等生の彼は、偉大な父を求めていた。

 

 

 


クルーズは、日本の領海ギリギリを走っていた。遠くに漁船や哨戒機が見える。

ノビーは水着の上からコートを着ると、甲板から起き上がって、

大きなサングラスをして、海風に髪の毛をなびかせているイナッチの側に立った。

「父さんのことを、パパなんて気安く呼ぶな。殺すぞ。お前には、どれだけのパパがいるんだ」

「パパが呼んでいいって言うから、呼んでるのよ。

それにしても、このクルーズの型は、大分、古いわね。

また領土紛争を起こして、新しいの買って貰ったら」

「お前の出世メソッドで、そこまで口が悪いのは致命的だよ。お前は座敷犬だ。

女は大人しく尻尾を振ってればいいんだよ。

最近は、どういう株がもうかるんだ?

ボーイングか?ボンバルディアか?」

「私はあなたみたいな薄汚い犬じゃないけど。

誰のパパとかそういうことで、モメるのはやめましょう。

そういう、腰ぎんちゃくみたいなタイプは、世の中、珍しくないんだし、だいたい、そういうのって、男性がほとんどでしょ。

腰ぎんちゃくをやらないで出世した人なんて、あんまり見たことが無いわよ。

それに私たちは、舞台の影でコソコソ、黒子をやってる人たちとは違うでしょ。

選挙区に顔を出して、壇上に立って、議会に出て、カメラの前で晒し者にされながら、一生懸命、答弁するでしょ」