グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

ポリシー:ちきう上からポコラーを絶滅しよう。嫌がらせノー、駄目、絶対。

IMF case3


会長のスーツには砂埃がいくつかついたが、払い落すのも感じが悪いので、車までそのまま歩いていった。

テレビカメラが追ってくる。

あのシーン、放映するつもりか。南米の貧しい子供たちが、FIFAを知らないという単純な事実だし、彼らはふざけていただけだ。

面白い大人を見つけて、集団で調子に乗って、イジった。

あのシーンだけを取りだしたら、FIFAが子供たちから反感を買っているように見えた。

スモークガラスのジープが道の両脇から出てきたのは、そのときだ。

 

 


「FIFAの会長を攫った」

手下たちがオッサンを囲みながら、連れて来た。

レオンシオはFIFAの会長を知らない。

目の前で縛られているのは、普通の大柄な白人のオッサンだ。

コイツがFIFAの会長だっていうんなら、そうなんだろう。

「サッカーでも見ますか?」

FIFAの会長は、ボケたような目でレオンシオを見た。

レオンシオは、何だか寒気なのかシビレなのかよくわからない感覚を背筋に感じた。

手下の1人がテレビを付けた。

 

 

 

IMFの理事っていうのは、別に欧州の要人じゃ、ないぜ」

「ああいうのは全部、欧州の要人なんだよ」

「そいつは、過去の奴隷根性が染みつき過ぎってもんだよ。

IMFに2番目に金を出してるのは日本だし、三番目は中国かどこかだろう」

「欧州、欧州って、お前は、警察の脅しをマジに受けてるのか。

南米の警察に大したことはできない。彼らは、軍事政権の犬だったり、ゲリラに襲撃されて死んだりしてた。カマセ犬だ」

「組織力じゃ奴らには勝てないよ。最近はコロンビアのゲリラも降伏したそうだし。

俺たちは大した組織じゃないだろう。連合とか作るのは性に合わないし」

「俺が言いたいのは、IMFの理事を攫おうっていうことだ」

南米は80、90年代にハイパーインフレに見舞われ、軒並み破たんした。

財政規律は大分改まったし、海外からの投資も進んだ。が、不安定な地域も多かった。

嘘歴2017年、ボリビアやアルゼンチンの、国家の立て直しをどうしようかという話し合いに、IMFの理事が来ると言う話だ。

南米は救世主に見せかけた盗人と評判高いIMF対策で、連合してバンコ・デル・ソルという銀行をつくったりしていた。

が、来たけば、来れば。

相変わらずIMFがコスい態度しか見せないなら、手ぶらで帰ってもらえばいいだけだし。