グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

ポリシー:ちきう上からポコラーを絶滅しよう。嫌がらせノー、駄目、絶対。

不動産屋3

 

「おじさん、君たちに、そろそろ、出て行ってほしいんだけどなー」

俺は疑問に思った。何故こんな低姿勢を取らなければいけないのか。

不法侵入で、警察呼べばいいんじゃないのか。

不動産を売っているだけの彼に、目の前の珍客はどう対応していいか分からない、地球外生物だ。

新築の不動産を買う客の子供なら、

表面上は俺の前で、中上流階級の子供らしく、ニコニコ、大人しくしている。


しかし、目の前のこいつらはどうか。

家も無く、野放しにされ、保護者もいるんだかいないんだかわからない、

こんなのは客の対象外。

まあ、高校生になる子供を連れて、マンションを購入しに来る客はほとんどいないけれど、

 

 

 


「オッサン、その前に、折り入って相談が」

男の猿が、上目使いで俺を見てきた。上目使いというか、背丈が同じくらいなので、あまり上目使いになっていなかった。

「何だよ」
「虐待ってどう思う?」

「しらねーよ。俺、家族いないし」

「そうなの?」

「見ればわかるだろ」

「じゃあオジサンは私たちと同じだね」

女の猿が笑った。コイツはけっこう可愛い。しかし邪魔なことに違いは無い。

「同じだね、じゃねーだろ。違うよ。あのね、俺は分かってるから」

俺はため息をついた。会社の上司が、よく説教するときのポーズ。お前って本当に俺に迷惑を掛けているんだよ、俺はため息が出ちゃうっていう。

「どうせ、親に殺されそうになったから家を出てきたとか、適当なこと吹いて居つくつもりなんだろう。

それで、そのうち、金属バットで寝込みを襲ったりして、俺なんか追い出しちゃおうっていう魂胆?」

「吹いてないよ。コレはサエコの親父にやられた傷、本当だよ。サエコも腕、まくってみろよ」

高校生の腕って意外と細い。

それに、白いし。部活とかやってないのかな。

彼らの腕には、確かに、青あざとか傷があった。

かといって、俺は彼らの言うことが、本当かどうかは分かりかねた。

青あざや傷ができる原因はいくらでもあるし。

何しろ格差社会化で、最近の高校生は荒れているという。

例えば、何かを盗もうとして、捕まえに来た警察と乱闘になったとか。

覚せい剤をうって暴れ回り、痛みを感じないままに、周囲の角張ったものに腕をぶつけたとか。

そういう理由でも、こういう傷が出来そうだ。それは、あまりにひどく解釈しすぎだけど。

他人の家を占拠する、猿のすることは分からない。

「そういうのは、とりあえず警察行った方がいいんじゃないのかな?」

 

 


「あーハイハイ。俺には事情が呑み込めた。つまり、オッサンは、俺らのいうことを、信じてないんだね」

出たー、出、出、出、出、出ー。俺を信じて詐欺かよ。

そんなのは社会では通用しないんだよ。

でも俺は大人で、彼らは、子供だ。俺は、少し落ち着くことにした。

「キミたちの言うことが、もし本当だとしても、俺は何もできないよ。

俺はサエコさんのお父さんと、戦う為の武器とか持っていないし。本当だよ。

警察の方が、ピストルとか警棒とか持っているし、頼りになると思うよ。

それに彼らは、たくさんいるし。俺は1人だし、腕力だってあまりないし、無力だし」