グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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不動産屋7


ヤマンは相変わらず、出勤する持田に、途中までついてくることがあった。

サエコとケンカしたのだ。

ヤマンのアルバイトは、昼間から夜にかけてのシフトで、朝は暇だった。

「オッサンは何でサエコと付き合わないの」
「俺はオッサンだから。それに、お前の方が似合うし」
「だから、俺は相手にされてない」

「ヤマンは今は金がないだけじゃん。そういう時期ってあるよ。

日本は年功序列だし。若い奴は、なかなか金が稼げない。そうすると女にもナメられるよ」

「でもサエコは、今、オッサンとつきあいたいんだよ。

俺がビックになるとか待ってられないし、ビックになるかどうかも分からないよ。俺はアル中の息子だよ」

「俺は、嫌な予感しかしない。
サエコは、オッサンなんか本当は興味ないからね。

俺の給与明細を見たか何かだよ。知らないけど。

俺とヤマンが、並んで、その辺の女の人に、選ばせたら、10人中9人はお前を選ぶよ。給与明細とか、見せなければ、だけど。

サコエは会社に行くことしか能の無い俺に、すぐに飽きて、そうしたら、俺は、帰るところの無い可哀想な女子高生に手を出して逃げられた、鬼畜で気の毒なオッサンっていう記憶しか残らないし」

 


サエコは放課後に友達とダベっていた。もうすぐ、卒業だった。

教室にいられる時間は短いし、そうすると、こういう何でもない時間も過ごせなくなる。

マイマイって、卒業したら、どうする」
「大学受からないし、お金もないから、アルバイトでもするしかないよ」
「正社員とか狙わないの」
「高卒だと、どうなのかな。就職科とかあったっけ?この学校」

「婚活とかする?」

「婚活って、アラフォーみたい。
ここの学校、そんなにデキが悪い方じゃないでしょ。そういう話をする人って、あんまり聞かないよ」
「私が、お金がないのは、マジなんだ。
大学も奨学金は貰えるって言われたけど。親元に帰れないし、生活費とか全然無い」

「親元に帰れないなら、何してるの?サエコって彼氏と住んでるんだっけ?」


「ヤマンは彼氏じゃない。持田サンっていうオッサンの家に居候してる」
「何それ?愛人なの?」
「全然違うよ。告ったけど、振られたし」
「告ったの?そいつ、イケメンなの?」
「そうでもないと思うんだけど。ヤマンの方が格好良いよ、見た目はね」

「私はサエコはヤマンとデキてると思ってた。中学の時から」
「ヤマンとは、どっちも家庭環境が悪いから、つるんでるだけなんだよ。
家に帰れないときに、2人でブラブラしたり。一緒に補導されたり。

ヤマンは、親がアル中で、たまに行動可笑しいし。
悪い奴じゃないけど、何か怖いときがある」

「ヤマンは見た感じでは、普通にイケメンだよね。そうえば、中学のとき、ケンカしてマジギレしてたけど。あのときの男子が、ヤマンはヤベーとか言ってたよ。どうヤベーのかしらないけど」

「ヤマンはもっと、お姉さんって感じの人と付き合ったほうが良いと思うんだよ。
私が決めることじゃないんだけど。
私も家族と仲悪いから、人の扱いとか、良くわからないし」

「私は、サエコがお姉さんって感じだと思ってた」
「私はオッサンに横恋慕とかするバカだよ。
オッサンは分かれた家族に未練があって、それに子供っぽい家出娘なんか興味無いんだよ」

 

 

 


ヤマンとサエコは、新しい部屋を見学していた。6畳くらいの畳のアパート。オッサンの家と比べると狭すぎるが、金がないので仕方がない。

リラックスしたかったら外へ行くしかない。部屋は寝に帰るだけ。

客が高校生で不満だったのか、案内の人は無愛想だったので、2人は勝手にしゃべっていた。

高校生とはいえ、社会人の連帯保証人がいるから、断ることはできない。


「この前、スタバ行ってマイマイとヤマンのこと、探したけど、いなかったよ。キッチンとかやってるの?」
「バイト変えたから。バイトっていうか、正社員だけど」
「そうなんだ、知らなかった。マイマイがヤマンのこと見たいって言うし、3時間くらい粘っちゃったよ」
「先輩に、女連れてきてチャラチャラすんなとか言われるから、いいよ」
「じゃあ、合コンしよう」
「お前、本当にオッサンに振られたんだな、ヒヒヒ」
マイマイは、ヤマンのこと気にってるんだよ。紹介しないと、私が殺される」
「あっそう」

ヤマンは中学時代から女子にモテるが、その資源を活用してない感じの男子だ。

女子に告白されても、鼻くそをほじっているような感じ。素行が悪いから、女っ気も薄い。