グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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不動産屋9


合コンに参加した4人は、喫茶店で合流した。全然合コンじゃない。でも酒とか飲めないし。卒業前に補導とかされたらシャレにならない。

学校帰りの4時頃は、料理屋とかも昼間休憩のことが多かった。

サエコは大学生になって、どこかへ行くんだよ。

それで、オッサンみたいな人とつきあう。

オッサンを大学生にして、イケメンにした感じの人。

俺も会社でナンパしたり、出会い系サイト見たり、適当にやるからいいよ」

「大学いったからって、彼氏ができるかどうかわからないよ。大学なんて、坊ちゃんばっかりだよ」
サエコは、坊ちゃん嫌いなんだ。それでオッサンなんだ」
「ヤマンに希望ある」

茶髪がヤマンを見て笑った。

「ヤマンは、サエコを忘れて、マイマイとつきあうんだよ。よけいなこと言わないで」

「それはないよ。俺は、お前に興味ないよ」

「ハアー?何でそこまで言うの?私がヤマンに、何かした?」

「俺はサエコのことが好きならサエコのことが好きで、他の人のことはあまり考えられないアホだから」

「なら、ヤマンがサエコのことを忘れたら、マイマイを気に掛けてくれるの?」

サエコはヤマンのこと、キープしないでよ。大学行く奴は、裏切り者だよ」

サエコは俯いた。茶髪がサエコの頭を撫でた。茶髪はチャラかった。誰に気があるのかわからない。

「真に受けるなよ。俺らがキャンパスにしのびこんだら、大学のお姉さんに紹介して。コンパ呼んで」

バカ田大学とか、経歴を捏造しよう」

「チャパは顔でアホってバレてるよ。すぐ追い出される」

「俺は大学のお姉さんをナンパする。マイマイが構ってくれないから」

 

 


合コンから帰ったヤマンとサエコは、

賃貸住宅雑誌を2冊ほど買ってきて、安アパートの畳の上に転がって、見比べていた。

もっと良い条件の部屋がないかどうか、もっとヤマンの会社と、サエコの大学に近い場所はないかどうか。

「俺は往生際が悪いし、キープされるとキツイ」

「私がヤマンを、中途半端にキープなんか、いつした?」

「大学行ったら、オッサンみたいな奴ばかりだよ。将来、年収500万とか当たり前。

サエコは、そのうち、他の奴を好きになる」

「私は別にオッサンの年収が好きだったわけじゃないし。

私はせっかく大学行くなら、年収500万くらい稼ぐよ。

男の年収とか、どうでもいいじゃん」

サエコは賃貸住宅雑誌をめくっていた手を止めて、たくさんある枠の中の、1つを指差した。

「この部屋安いよ。2LDKで10万だって、あり得なくない?」

奨学金って、部屋代くらい出してくれるんだろ。俺と同居してると、ウザくない?」

「何か人と同居するのに慣れちゃったし。家賃が安くなるし」

そういうの、キープっていうんじゃないのか。それとも、それは、付き合っているということなのか。ヤマンにはナゾだった。