グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

ポリシー:ちきう上からポコラーを絶滅しよう。嫌がらせノー、駄目、絶対。

原発難民だよ、全員集合4


三沢は、ラインのアドレスなどを、息子の学校の父兄の、誰とも交換してなかったから、よけいな連絡がこなくてせいせいしていた。

昔の友達と、たまに交信するくらい。

ミサミサ、俺俺俺だよ。おばあちゃん、会社で横領にあっちゃって」

「最近、マッキー見ないんだど、知らない?」

「笠井の方が知ってるんじゃないの。

こっちは、ニュースで見た通り、踏んだり蹴ったり」

「今度一緒にお墓まいり行こう」

 

 

F市の高校は、閑散としていた。

他県へ転出した人、学校へ通うのを止めて働いている人が多い。

近くの大通りで、よくデモをやっていて、テレビカメラが入っている。


「あの人が抱えている子供、まだ1歳になってない感じじゃん。子供産んだの、原発事故の後でしょ?」

「何で」

放射能がヤバイと思うなら、ハナから子供産まなきゃいいじゃん」

「汚染が心配だから、子供はいりません、ってデモにすればいいのに。

子供をダシにして、今更反対とかしても、遅いよ。もう事故は起きたんだし」

「それは他の子供も汚染されてるってことだから、逆ギレされそう」

「じゃあハナから放射能のニュースとか流さなきゃよくね?」

「それも大本営だし、マズイ」

「マリナは、子供自体が欲しくないんでしょ」

「子供が欲しいのはDNA貴族だけだよ。いいかげん、みんな分かってるはず」

「それに、貧乏じゃん。農奴にされたりして、子供も浮かばれない」

F市は田舎だった。隣の人が子供を作れば、その隣の人も子供を作るべきだと考える人がいた。

ミナコたちは、311で倒壊した家に大学まで行くお金はないし、奨学金を貰う頭もないし、展望は暗い。状況が悪ければ、口は悪くなる。

 

 

 


「この羽、影になって邪魔なんですけど。外からエネルギー買ったほうが安くないですか」
「でも、これノルマですよ。勝手に撤去はできないですよ」
「よく壊されて、いちいち直すの大変だし」
「向こうが直してくれるから、いいんでないの」
「景色が悪くなるし」
「今日から、ヒーターも床暖房も使わない覚悟がありますか」

ドイツ北部の冬は寒い。

青い大麦畑も、北の大海原も、ドイツの景色の全てが、風力発電の羽で埋まっていた。

エネルギー自給のできない、産業大国ドイツは、311に恐怖し、原発を廃止した。

「羽を壊してるのは、やっぱりネオナチなんですか」
「多分、監視カメラで見たら、変なフードとか被ってるし。この前、11さんが窓の外を見てたら、ネオナチっぽい集団を、見たとか言ってるし」

 

 

 


技術者のイモ洗い。

牧原の寝相が悪く、何度もケリをいれてくるので、野崎は隅に追いやられた。

野崎は堅い板の上の、就寝スペースの隅で波に揺られながら、昔の夢を見た。嘘歴2014年。

核兵器の管理だったら、パキスタンだってやってるよ。

パキスタンの大卒エリートは、仕事がないから出稼ぎして、自給600円で白木屋とかで働いてるんだよ。

原発があるから、技術者の雇用が確保されるわけじゃない」

「どうせなら、EUの核の傘の元とかに入りたいよね。俺、EUとかに夢見すぎ?」

地政学の無視?宇宙兵器?」

「何か、ハイテクって感じだし。欧州に、ピペット奴隷とか、行き倒れ博士とか、いるの。

僕たちは、研究が好きでやってるとはいえ、

あまり先行き暗いと不安になるし、大金払えとは言わないけど、ある程度は報われたいよ」


「中国の高学歴ニート村へ行って、蟻族になろうか。

中国人は汚い格好していても、後ろ指を指さないよ。

職がなくても非国民とか言わないし。モテるとかモテないとかいう、イジメもない」

「怖いじゃん。その辺の通行人に、金とか盗まれたり。気が付いたら、臓器売買業者に、捕まってたり」