グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

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原発難民だよ、全員集合5


この前、マリナたちが、ノリでメイド喫茶に写メを送ると、交通費を出すので面接に来てくださいという連絡が来た。

マリナたちは、連休を利用して、3人で都心へ出た。

ドトールへ座り、求人ページなどを見ている。

「オタクってどういう人?」

「萌えーとか言う人じゃない?AKB48の被災地復興コンサートとかで、来てなかった?」

「あれは被災地の人を入れたから、ファンが入れなくてゲートの外にあふれてたよね」

「小太り、眼鏡、逆にガリとか。あんな人どこにでもいるじゃん。話しかけたことないから、知らないけど」
「近所の理髪店のオッサンの私服があんな感じ」
「オタクなの?」
「知らない。子供のころ髪の毛切ってもらったけど、無口だよ。変態っぽくはないけど」

メイド喫茶は、うーん、私は普通に、店員とかでいい。スタバとか」
「行かないと、交通費貰えないじゃん」

「リカたち、行ってきなよ。私は自分で払うから」

ルームシェアとかするとして、お金、貯まると思う?家賃いくら?10万とか?」
「週休二日くらいで、一日1万稼ぐと、20万とか。5000円なら、10万」
メイド喫茶って、他のバイトと、自給そんなに変わらないんでしょ。やっぱりやめない?変な客にストーカーされて刺されるかも」
「交通費が貰えないじゃん」

「そんな胡散臭いのより、飲食店店員とか、オペレーターとか、こっちの、給料そんなに変わらないし」
「じゃあ交通費だけ貰ってブッチする?」
「ストーカーされるかも。そういう、オタクの闇組織があったりとか」
「もしかしたら、ノルマがあったり、客引きが自腹だったり」
「店の外で営業させられるってこと?」
「知らないけど、やったことないし」

「でも何かメイド喫茶って、ショボくない?いかにも、田舎から出張して、オタリーマンとか引っかけに来るイモの巣窟って感じじゃない?」
「何それ自虐?私は男を引っかけようとか、思ってないし。オタク嫌いだし」

「マリナって、男を引っかけるとか言われるとキレるのは何で?やっぱり心当たりがあるから?」
モテキャラにそういうことを言っても無駄なんだよ」
「私は、ああいうユニフォーム嫌い。フーターズの方が良い」
「リカはスタイルいいからじゃん」

 

 

 


マリナ、リカ、ミナコの3人は、全員の母親を呼び出し、6人でファミレスの一席を埋めた。

「東京へ出て暮らす?
あんたら、バカじゃないの。うちら、金は出さないよ」

「分かってるよ。F島の人、震災でみんな、スカンピンじゃん、頼れるなんて思ってない。
自分で稼ぐ方が、まだ可能性があるよ」

「都会でフラフラしてると、行き遅れになるよ」

「もしガミガミオバサンが言うみたいに、農家の嫁になるなら、40歳とか、50歳でもいいよ。

子供がいないなら、都心の園芸趣味の人に、譲っても良い。

私は農家の人のことなんか、どうでもいいんだけど、農家じゃないし」

ガミガミオバサンは、饅頭屋の奥さん。他人に小言を言うのが好きな謎人間だった。他の地域に、こういう人がいるかどうかはしらない。

ミナコたちは、ピカチューのキグルミや、コギャルの格好をして饅頭を買いに行って、何を言われるかとかで賭をしたりしていた。饅頭は上手く、人々が贈答品に使っているとか。

「あの小言を紙に書いて饅頭の中に入れたら売れるよね、フォーチュンクッキーみたいに」「嫌なフォーチュンクッキーだね、運が落ちそう」「政治家のオッサンとかに食わせたい」「国会で寝ていましたね。大変凛々しいお姿、とか」

リカの母が沈黙を破った。

「だったら、東京へ行っても良いから、若いうちにイイ男を見つけたりしたほうがいいんじゃないの。

今の女性が、30や40までフラフラしてるなら、高校卒業したばかりのアンタラには、高値がついてるってことだよ」

「山野さんて、けっこう、エグいのね。感心するわ」

リカの母は、この中では一番オシャレなオバサンだった。F島でオシャレといってもタカが知れているが、30代に見える容姿をキープしている。

「私は、結婚する為に生きてるわけじゃないし。

男の人だって、40歳くらいになって、行き倒れてたり、そういう人、たくさんいるじゃん。

それに、だったら、行き倒れたくない男は、農家の婿になるべ、ってことだって言えるんだし」

ミナコはこの際、リカの母に奥義を乞おうと思った。
「高値がついてるっていうのは、どういうことなの?
インターネットで、医師専門とか、公官庁の人います、っていう変な広告がよく出てるけど、
ああいうの行っても、イモは相手にされなくない?」

 

 


嘘歴2014年の冬、クリミア紛争などがこじれて、ロシアからパイプラインの送油が止まっていた。

ドイツが主要な電力の供給源と頼んでいたフランスで、小さな送電事故などが相次ぎ、電力供給は滞った。

ドイツの電力会社は、節電キャンペーンなどを張って、人々のパニックを止めようとした。

フランスは原発の故障など、いくつかのトラブルがあった。中東は混乱中。

「ドイツとのエネルギー協定を見直す。国内向け供給を優先せざるをえない」

ドイツの右翼メディアに掲載されると、フランスの閣僚の発言は、こうなった。

「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」

付録の写真には、イルミネーションをふんだんに使い、ニューイヤーズパーティーで盛り上がる、煌びやかなパリの人々の群れが映っている。