グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

ポリシー:ちきう上からポコラーを絶滅しよう。嫌がらせノー、駄目、絶対。

原発難民だよ、全員集合9

 

会社は接待費用をケチり、安い店でビールとソーセージにイモ料理を出して、ネオナチたちを歓待した。

引き続き緑の党のサクラをやって、住人対策に協力してもらいたい。

ネオナチ担当者はくじ引きで決まり、赤いしるしのついた紐を引いたのがリンケだ。

一流企業で、いつもインテリばかり相手にしているリンケは、中卒のスキンヘッズたちを前に、気後れした。

俺のドイツ語は、通じるだろうか。

俺、マインカンプとか、読んだことないんだけど。禁書だし。

あの本に、毛の先ほども、人生に役立つことが書いてあるのか。

「ドイツが核武装し、アラブに核が流れ込み、世界は核抑止力を加速させる」

リンケは、乏しいネオナチ知識で、彼らの喜びそうなセリフを選んで話した。

俺の子供、こんなんじゃなくて、良かった。

「それで俺たち、何か得するの」

「俺たちネオナチは、いかにも世の中が荒れそうなことを言うのが仕事だ」

「核の均衡は、世界で再編成されつつあります。アメリカ、ロシア、アラブ、インド、東アジア」

「東アジアってどこすか?」

「例えば、東アジアなら、韓国や日本が、膨張していく中国に飲みこまれるのを嫌がっている。

彼らが核を持てば、ひとまずは独立していられる」

「イエローは20億人くらいいるだろう。1億くらいに人口減らせ」

「俺たちが少ないんじゃない、有色人種が多過ぎるんだよ。増えるのは勝手だが、外に出てくるなよ。満員電車みたいなところで一生暮らせ」

 

 

 


嘘歴2015年。

原発マイスター行方不明」という噂がドイツに出回り、警察は職場を訪れた。

「トレーガーですか、いませんよ、とっくに」

「何言ってるんですか、トレーガーさんは、名の知れた科学者じゃないですか」

「一方的に、予算を停止したのは、そっちじゃないの。

一方的っていうか、国会で決まったことだから、しょうがないけどね。

トレーガーさんは、やることがなくなって、辞めた。それだけです。

私たちは、あなたたちみたいに、そんなにあっちもこっちもって、潰しはきかないですよ。

その研究分野が沈没したら、研究者生命はお終いです」

 

 

 

T芝社員の、

庄田は情報サイトを見ていて変な情報を見つけた。が、忙しいので保存したまま忘れていた。

庄田は昼食時にそれを思い出し、同僚にスクショを見せて回った。

「コレ、ネタでしょ。

核技術は、各国が厳しく管理しているはずです。

こんな求人広告、出ないですよ。校正ミスか」

原子力行政は揺れているから、引っかかる人もいるんじゃないですか。

アパートを追い出されて、試しに食いついてみたら、高IQの人向けの、何かヤバ目の研究かもしれないし。

核技術自体は、許可がないと扱えないから、無いでしょう」