どうでもいい

言及先、リンク先と私には関係がありません。 結果的に関係が生じても責任を持ちませんが、そこまで影響力がないんで気にしないで下さい。

エルサレムの子供店長7

大統領選、EU統合、全人代代表会議、オリンピック、こう、 ブームの裏に、何らかの振付師がいて、または人々が適当に動いた結果、事態が転がり、それで金を貰ったり失ったりする連中がいるという噂だった。

 

マコノヒーはこの事態が、面白くないタイプだ。

子供店長なんて、傀儡だろ。大人の操り人形になってるに過ぎない」

「全ての子供は傀儡なんですけど。教育、止めますか。人間、止めますか」

「だけど、何かの傀儡でない人がいたら、見てみたい。

何かの傀儡でもないという自信がありますか。奥さんやお母さんや世間の流行から、何の影響も受けてないんですか」

「人は必ず何かの影響を受けている。だが、そういったものの中から、自由意志で何かを選んでいる、それが人間だ」

で、ソレのどこが反対の理由になるんですか、という顔をされて、マコノヒーはやっぱりウンザリした。

 

当初、大統領はオッサンの利益しか図らなかった、就任式か何かで、10歳の息子は眠そうに欠伸をしていた。

アプレンティス(研修生)とかやってた人だから、分からんではない。

いたいけな子供の商品化の手法はいくらでもあるが、飢えて周りに蠅が飛んでいる写真を、募金の広告に載せるばかりが能じゃない。

 

ここはアフリカじゃない、約束の地、イスラエルだ。

北朝鮮やイスラミック・ステイトみたいになったらお終いなんですよ」

「そう、そうして救世主として出て来るっていう寸法」

ユダヤ人の子供店長3は、選ばれた当初は面倒臭いと思ったが、周りで飛び交う会話が胡散臭いのでハマって行った。

どうしてもっていうなら交代するけど、そうしたら世界について真面目に勉強しよう。

子供店長3は周囲から、お前みたいな子供のほうが扱いやすいんだよね、という顔をされていた。

 

 

銃弾で穴のあいた壁は、そのまま塗りなおすか、壊して建て直す。

こういうのはなんか、神妙な気分にならないこともなかった。

墓をつくるとか、祭壇をつくるとか。

ただの道路工事とは違った。

パレスチナ人には、ユダヤ人のことを研究している人もいた。パレスチナ自治区に籠城しているより、双方の架け橋になった方が儲るってゆうの?

 

「ハレーディームって、食えない時代はどうやって生活してたんだ?海外じゃ、誰もユダヤ人に生活保護費を出さないだろう?」

「だって異国では、有能なエージェントか、奴隷以外の役目がない。いつも綱渡りで心が休まらない」

そんなことを言い出すのはダサいし、もう住処と働くところが手に入った。それでいいじゃないか。嫌なら、オイルマネーで公的保証が充実したアラブに行けばいい。いや、貰えないよ、アレは公務員なんだよ、現地の人用だ。世知辛いね。

「現実的に技術力ないから無理じゃん。

アッパークラスになりたいなら、有能な子供を見つけて、奨学金貰って専門技術を身に着けて、稼いでもらうしかない。中国人とかがやってる方法だ」

「工場まで100階建てにするの?現実的にこの狭い土地にそんな職があるか?」

キブツに地下とか出来るんじゃない」

「地下に作物は出来ないよ。日光が届かないし。階数増やすなら、地下より地上の方がラクだよ」

地下の植物工場って、何か怖い、青色LEDとかで育つのか。どうせ地上だって砂漠しかないだろ。


「労働者が成功するパタンなんてあるか?」

「資本家側のイスラエルに聞いて来れば?」

「卑屈だよ。コッチからも起業家だそう」

卑屈って何だっけ。パレスチナ人は思った。卑屈の定義は、民族によって違うのか。

「だけど、ムスリムは成長しない生活モデルを規範にしてるから、進化させないと駄目ですよ。イスラム2.0とか」

「投資なんて、金余りのフェーズで出て来る案だから」

「なことないよ、産業革命の頃は、投資ばっかりやってたから、労働者の搾取当たり前だったし」

ふんなら俺たち、搾取されんの?

同胞に?

今更だろ。

搾取され続けて来ただろ。

あんなの搾取って呼ばないんだよ、ただの戦乱だよ。

 

「投資は収穫逓減してきた。研究しても当たる確率が少なくなってきて、ポスドクの死屍累々だ。

世界の最先端を走ってた、アメリカの大学は、大量の奨学金貰って、海外の留学生からもから大金貰って、ギリギリでやってたけど、ソレが怪しくなってきたんだよ」

「見てないんだろ。吹かすなよ」

パレスチナ人のインテリは、一度海外へ渡ったら、あまり帰ってこない。

ソレは流れ弾に当たって死にたくないからじゃないの。

彼らなりに気にしてくれてるんだよ。

聞いたのかよ。

聞くわけないだろ。

ただ、その願いが届かないだけだ。

「少しレッド・ネックの声がデカいくらいで、アカ嫌いのアメリカが、労働者に折れるタマか?」

 

 

子供店長5は、大人の蜃気楼のダシにされてることくらい知っていた。
スマホなんか、フィンランドノキアなんかが小さくなって、シャオミとか中華企業が拡大してきたのがツライ。

コスくなってきた。夢が無い。労働集約して絞れば当たるみたいな世界になってきて、悲しいです」

「絞るって教育だって絞るんでしょ」

「だって最低限の訓練は必要だろ?」

というより、周囲の彼らは、そういうことしか話さなかった。

こんなのいつかは遭遇する世界の現実だよ。

「有能な人たちなら、会社でまるごと抱え込めばいい」

「労働者は使い捨てでいいじゃん、教育費は他に払って貰いたい」

「企業は自由競争に見せかけて、ズルセコっていうの多いですよね。コストを他人に払わせて、ベネフィットだけ得てるっていう」

こういうことを私は小学生で耳にしている。ソレって大いなるアドバンテージではないのか。知るのは早ければ早いほどいい、多分。

「制度の歪みを利用するくらい、いいんでないの?高い税金払ってるし」

「最近、払わない連中もいるだろ」

子供店長は、既にギャラから税金を払っている、ソレってすごくない。自分の名前で。コレ、どこの制度なの?

子供に財産権なんか、あったっけ?

お年玉なんて、だいたい親に使い込まれて無くなっているのがオチだ。