グローバル・ラノベと政治同人誌だよ。

複合ビジネスしたいです(謎)。怖くない人だから、絡んでいいです、ツイター、コメント欄、人に見られたくない話はninjaid2000@gmail.com

厚労省役人宅の子猫4


「随分ひどいこと言ったわね。その人たち、30歳くらいの人なの?帰ってから、家で泣いてるかも」

「羊水が腐る前に、早めに子供を作れみたいなことを言うから、逆襲してあげたの。将来を真面目に考えれば考えるほど、子供は要らないって」

「あんただって子供じゃん。自己否定はよくないよ」

「それは弁えてるよ。自己否定というか、私は、何かお母さんたちの、期待に背いてるの。

例えば、今私が行ってる高校は、三者面談で決めたよね。それも、お母さんたちが、嫌だったら受験しなくても良かったんだよ。

貴重な成長期なんだし、あまり意味のなさそうな詰め込み勉強より、もっとやるべきことはあったかもしれない。

ただ今の日本の現状だと、行っておいた方が、将来性あると、一応は思われているし。私の成績なら、奨学金貰えたけど。

かといって、海外の良さそうな高校とか行くのは、かなりお金がかかるし」

「暴言くらい、相手がエリート官僚で、アンケートで無礼講なんだったら、いいよ。そういうキャリアのルートを敷いてるのは、彼らなんだし。

子供に勉強をしいているのに、それが、本当に将来に役に立つかどうか、考えると腹が立ってくるよ。

霞が関は、たまには暴言されればいい。スッキリって感じ。ただ、私は、そういうこと、言われたくないけど。だって子供のいる自分が損してる気がしてくるから」

「あの人生手帳ってのナメてるよ。そういうのがやりたいなら、男にも配ればいいじゃん。

男尊女卑が丸出しなんだよ。

30歳で課長です。40歳で部長です。偏差値40なら一生派遣です。住宅や教育ローンの組み方は、こうです」

「私だって、他人に子供を作れとか、どうのこうの言うくらいなら、彼らが10人くらい作ればいいと思うよ。

出産するかどうかなんて、他人に指図されることじゃない。女は当局の所有物じゃない。

庶民は暮らしが大変で、子供を作る余裕が無いし。

うちのお父さんは年収が1000万くらいあるのに、年収100万の人の奥さんに、子供を作れって言うのは気が引けるし。マリー・アントワネットみたいにギロチンで首が飛びそう。

霞が関の人たちは、安定していて給料が良いし、教育環境や資質に恵まれてるから、そんなに少子化対策がしたければ、そういう人が安心して子供を作れば良いと思う」

「そういえば、お子さんは、何人いるんですか、とか、どういう教育投資してるんですか、とか、そういうことは聞くの忘れた。

何か勢いで、あまり話すチャンスがないテーマだったし、3人でしゃべり倒しちゃった。

そういうのってマズイ手かもしれない。

聞き上手を装って、相手の情報を聞き出したほうが良かったか。

お母さんのお父さん操縦術みたいに」

「でも、それヒアリングなんでしょ?

向こうは良子たちに、しゃべってもらうのが目的だったから、いいんじゃないの。

それに、彼らは、自分のことを聞いても答えてくれない人種よ。あまりいい暮らしをしているから、他人に言えないって噂」

「へえ」

「こういうのって、何かヒガミっぽいかしら。自分では、そこまで苦労してるつもりないんだけど」

「お父さんと、霞が関官僚。好きな方を選べたら、どっち選ぶ?」

「お父さん。もちろん、リバー・フェニックスみたいな顔で、霞が関官僚の稼ぎと、お父さんの性格だったら、そっちのほうが良いかもしれないけど、現実味の無い仮定をしてもしょうがないし」

「私もリバー・フェニックスみたいな顔、欲しかった。ホアキンはちょっと怖いけど。

お母さんは、男の趣味悪くないよ。

女子高生って、男選ぶの下手な人多いよ。チャラ男にひっかかって泣いてる子とか、子供堕ろしたり」

「高校生なんて、みんな、猿なんじゃないの。猿から人間に進化するのは、けっこう大変だよ。

各自、情報収集するしかない。

注意深く周囲を観察していれば分かることは沢山あるけど、公然とは、誰も教えてくれないから」

 


「母さんは、また変な集会に出てるのか。何だこれ、フリカケかよ。しょうもないメシだな」

ハスミは、黙ってご飯を食べた。

お父さんは、余計なことをいうと、すぐにキレるし、何も言わない方が無難だ。

ハスミは、そういう人は、だいたい、仕事で疲れていて、イラついてる、と言う程度の情報しか持っていない。

キャバクラの姉ちゃんじゃ、ないんだし。ハスミの学校は進学校だから、友達にキャバクラの姉ちゃんはいなかった。

現状、男にそこまで媚びる必要がないし、今日だってスタバでイケメン官僚にナンパされたばかりだ。ナンパじゃないけど、何か狙ってきた感じはあった。私たち、美女3人を。

家庭環境は悪いが、顔はいい。ソレって何なの。

お父さんは黙っているときもあれば、饒舌モードのときもある。

だが、そのマシンガン・トークは、ロクな中身じゃなかった。

部長の締め付けがキツイとか、手塩に掛けたつもりの部下がすぐに辞めるとか、だから最近の若い人は恩知らずでゴミとか、

企業の事情を知らない労基はクソとか、お母さんの入ってる宗教は、そのうち当局にカルト指定されるとか、

お母さんは近所の恥さらしだとか、よくわからないグチや文句のフルコースが続く。意味不明だった。

要するに、黙ってるか、一方的にしゃべり倒すかのどちらかだから、会話が成り立ったためしはなかった。

でも、どうせ小学校の校長先生の話だってよくわからないんだし、大したことじゃない。

分かることは、お父さんは、今の生活が死ぬほど嫌い。

「こんなことになるなら、俺は結婚なんか、しなきゃよかったよ。俺はお前のせいで、離婚できない。

ハスミ、お前は、母さんみたいになるなよ。俺が、お前を養ってることを、天に感謝しろ」

天に感謝しろなんて、まるでお母さんみたいなこと言うのはやめて。

お母さんのこと、嫌いなら真似しないで。